第83話 アニメ化 祭りの前

わっしょいざえもん達の夢から始まったアニメ化が段々ちかづいてきました。

時間は深夜ということで、子供たちはみることができない時間帯でした。

ですが動画サイトこねこねこ動画でも少し放映時期はずれますが放送されることが決まり関係者は安どしていました。


アニメ化が決まっておわりではありません。

むしろこれからがスタートです。

小説組や有志の若い連中は作戦を練っていました。


例えばネット掲示板の〇チャンネルで宣伝活動をしたり、動画サイトこねこねこ動画の関連動画や次の季節のアニメ紹介動画にイカしたコメントを残したりと人手がいくらあっても足りません。


アニメ化は確かにうれしいことですが、それが黒字になるためには上位20%に行かないといけないというとても厳しい世界でした。


当然貧乏な(涙)しろのしろ市とその企業は黒字を出すべく努力しなければなりません。

かねみだけ酒造もポスターを大量に作り宣伝に余念がありませんでした。


小説組や若い連中はさらに色々と考えます。

しろのしろ市でコミックマーケットやコスプレショーをいくつか企画し、その人々の言葉のリレーで宣伝を拡散することもしました。


あるいは地元のケーブルテレビに出演して宣伝したり、地元の祭りでも時間をもらって告知をしました。


さらにしろのしろ市には私立の大学があり、そこの学園祭でも大学の実行委員と協力してこのアニメの宣伝をしてもらうようにお願いし。催し物の中にもアニメが繁栄されるものが出てきました。


みな初めての経験で慣れていませんでしたがとても楽しそうに参加していてまるでにぎやかな祭りの準備の様でした。

しろのしろ市の一般の祭りは年長者が中心になることが多いですが今回の「祭り」は若者が主体でした。


若者たちが歴史と文化を守り、将来の産業のために頑張って働く、とても素晴らしい光景であるとわっしょいざえもんは感動しました。


彼としてはこのがんばりに報いてあげることができるように、市役所に予算をつけてもらったり、かねみだけ酒造に協賛金を多く出してもらえるように頼んだりといった大人にしかできないことを行い彼ら彼女らを助けたいと奮闘しているのでした。


こうした努力が実を結んだのか、しろのしろ市は経済が好転して、金回りがよくなりました。それと同時に商売に対する新しいアイデアが続々と見つかったり、アイデアを共有することで無駄が省かれたりしたため、各々の家計や企業の経済基盤も好転していくことになったのです。

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