宮廷術師の弟子
五月笑良(ごがつえら)
プロローグ
国とは、常に栄えていくものだ。
君主が
宰相を先頭に、
憲法やルールの下に国民は安心して商い、営み、そうして国を満たして、また栄える。
一つでも欠ければ
しかしその実、この黄金比率は完璧では無い。
もう一つの要因が抜けている。
平民には、あるいは宮廷入りした年若い
始まりは誰も知らない。けれど、いつからか大国の王の傍らには必ずその存在があったという。
君主よりも先を見据え、宰相よりも君主の
その存在知る者達は畏れ敬い、彼等を総じて【
「
「シオリア、あと五分待ってください。」
「五分前にも同じことを仰いました。」
「何百年も生きてるので惚けてしまいました。」
「御師様。この西塔の下にはそれはそれは立派な薔薇がびっしり自生していますので今から重力に従って強く抱擁されれば若返るかもしれませんよ。」
「あはは、辛辣ですね〜。」
これは、前世の記憶を持ちながら術師としてこの世に生まれ変わった少女と変わり者な宮廷術師の、何でもない師弟の日常のお話。
宮廷術師の弟子 五月笑良(ごがつえら) @nakanishiera69
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