第9話 光なす、あわひめの里
鳴門の
そこは、海の底、かつて、
「申し上げます。
「
「
しかし、大神の返事はない。何度も何度も申し上げ、辺りを見まわしたが、姿なく返事はない。やむ得ず、
「
「ご安心ください。われ、
「では、早速、
と言って
「
「もとはと言えば、
元気を取り戻したとはいえ、病み上がりの阿波姫である。そのやせ細った身体から、切々と語られる姫と共に、阿波の皆々のすすり泣く声は絶えず。
「前に
子を失った母神達の
「いま、また約束を守りて、この地を訪れ給いたお二人によって、新しき阿波の道は救われました。われ病も癒え、
阿波姫は、櫛彦たちの前で、膝まづき、大地に額づいて願った。
つちを耕し、
つちから芽生える
われらが土地の
さすれば、瀬戸の大神の御心も少しは、分かって下さるでしょう。
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