第5話 鳴門の海神
「本日の
「奴らは、先日、五隻の船に乗りてやってきました。
「本日の
すると、
「汝ら、この狭き
「「ゆえなくして、通すこと能わじ」とは、「ここを通すこともあり」ということ。」
「
「来てみれば、この海は天高く、海は深く青い。風は潮の香を運び、気は晴れやか。とても
「われは東の海の
「
今度は
「
「
「おお、そうであったのか。
すると、門戸の番人が、声を荒げて、
「なんと、こやつ、調子のいいことを言いおって、問われたことに応えるのが先であろうが。」
「たしかに、その通り相済まぬことでありました。われらが住む、山深き浅間の里、諏訪の里は、雪深く、氷が大地を覆うところでございます。わが先祖は、あめつちを守りて、日高の地より下りし
「汝らの先祖が
「このこと、
「相分かった。
五匹のイルカが運んだのであろう、
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