女子がいちゃいちゃし過ぎな件

大学のキャンパスを歩いていると、むこうから恋人握り(?)で手を繋ぎ、密着しながら歩いてくる女子二人がいる。


聞き耳を立てると、どうやら二人は中国語を話しているようである。



この二人の国籍は断定しようがない(国籍と言語は必ずしも対応しない)が、私が個人的に中国人女子同士は物理的距離が近いなーと思ったことは一度や二度ではない。



もちろん、日本人でもそういう人はいくらでもいるし、中国人でも対人距離をとる人もいるが、大まかな傾向としてはこういう現象はある気がする。




こういうと、中国人にはレズビアンが多いのかと思う人がいるかもしれないが、恋愛感情と無関係に距離が近い。



外をぶらつく時も周りの目をまったく気にせず、腕を組んだり手を握ったりと密着する。



この辺が寛容なのはなんとなく羨ましい文化だなーと思うが、中国は同性愛者にとって比較的厳しい環境であることも事実だ。


つまり、これは中国人の同性愛への観念とはまったく無関係の現象である。


ゲイについては、地位向上を目指すある団体が中国共産党に協力的なため、ある程度前向きな動きが存在するらしいが、レズビアンに関する地位向上の動きは寡聞にして知らない。


日本もある程度そうだが、中国では若者でも性的少数者を「変な人」扱いすることが多い。


こういう話がある。


ある広東人の友人は母親に「もし私が同性愛者だったらどうする?」と聞いた。

すると母親は、そんなことありえないと信じきっている様子で「親子の縁を切る」と答えた。


このケースは中国のすべてを代表できないが、中国の性的少数者の権利向上はまだまだ「道半ば」という感じである。



話を戻そう。



友達同士のいちゃつきは見ていても悪い気はしないが、男性の場合は別らしい。


多くの日本人同様、男性のいちゃつきは「気持ち悪い」という観念があるのだろうか。



ほかにも、地域による違いもあるかもしれない。


中国は一つでくくれないほど多様な側面を持っていて、特に地域差は大きい。

これは中国事情を語る上で最も注意しなければいけないことのひとつである。



個人的な感覚としては南方人のほうが身体的な接触が多いイメージがあるが、いろいろ考えるといくらでも反例がでてきてしまう。




まあ、少なくとも日中比較という点ではこの違いはありそうである。たぶん。



もしイチャイチャしている若い女子同士が見かけても、「同性愛かな」と安直に思うのではなく、そういう友達関係のありかたなのかもしれないと少し立ち止まり考える。

そういう視点が得られれば、今日のところは十分かな。


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謝謝を「シェイシェイ」と読まないで! 桃李 もも @tarochan

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