第78話
さて今上帝様のご体調は
そんなある日後院のお妃様が、内裏の皇太后様の元にお越しになられたので、皇太后様つきの女房や女官達は大わらわだ。
何せ皇太后様は今でも上皇様のお心を捉えておいでの、人間では無いお妃様に敵意を持たれておいでだ。
そのお妃様がお越しとなれば、皇太后様のお心内をお察しできる、皇太后様つきの者達は気が休まるはずはない
いつ皇太后様のお怒りが何処に落とされる事かと、ピリピリビクビクとするのは当然の事だ。
「お久方ぶりにございます」
内裏にお越しになられたお妃様は、和やかな笑みを浮かべてお言いになられる。
「よくぞ参られました、後院の女御」
「その呼び名を好まぬ私に、わざわざ申されるは、皇太后様くらいなものにございます」
非常に薄い衣の
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