「窮鼠『猫』を噛む」は本当は「窮鼠『狸』を噛む」?

 日本でよく知られていることわざ「窮鼠猫を噛む」の出典『塩鉄論』詔聖によると「死不再生、窮鼠齧、匹夫奔万乗、舍人折弓、陳勝呉広是也」とある。Wikipediaにあるこれの訓読文は「死して再び生きざれば、窮鼠を齧み」となっているのだが、ほら、これよく見ると「」なんですよ。

 え!?

 と思ってよく見たら、この「狸」は古代中国では「」の意味だった、とある。

 百度百科・百度汉语にはちゃんと穷鼠啮狸(qióng shǔ niè lí)は「逼得走投无路的老鼠也会咬【猫】(なすすべもない窮地に追い詰められた鼠は『猫』を噛む)」と書いてある。

 しかし現代の中国人はこのことわざはあまり使わない(?)ようで、狗急跳墙(犬も追い詰められれば壁を飛び越える)というのの方がメジャーらしい。

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