漢字が読めれば果たして本当に中国語も読めるのか?
中国語を勉強していてよく思うことなのだが、中国語は漢字が読めれば大体意味の想像はつくことが多いので英語やドイツ語と比べると語彙を覚えるのが圧倒的に楽である。だが結局何も読めてないのでは、と思う時も多々ある。
とある人民日報の記事を使って、どういうところが分かるのか、逆にどういうところが分からないのか考えてみよう。
李克强总理1日晚在中日韩工商峰会上致辞时说,今晚朴槿惠总统要为中日韩领导人会议举行晚宴,她告诉我主食是石锅拌饭。我理解她并不是要向我推销韩国大米(现场大笑鼓掌)。拌饭中虽然包含不同食材,但可以合作,和谐共生。希望三国工商界也能够合作共赢。
●分かるところ
①単語が分かる
「李克强」「中日韩工商峰会」「朴槿惠(パククネ)」「晚宴」あたりから、おそらく日中韓首脳会談のことを言っているのでは、というところまでは分かる。
②多少は読める
「虽然包含不同食材」と書いてあって、「違う食材が入っていても」みたいな意味かなと想像はつく。しかし「然りと雖も」が読めないと「~だが」というところも分からなくなってしまう。「希望三国工商界也能够合作共赢」も「三国の商工界が~であることを希望する」みたいな意味という所まで分かりそうなものだ。
●分からないところ
①簡体字が読めない
その漢字熟語の意味を知っていても、簡体字が読めないと中国語は分からない。例えば「会议」は「会議」だが、大幅に字形が違うので読めない人も多いのではないだろうか。
●語彙が分からない
「致辞(式辞を述べる)」「举行(実施)」「推销(販売促進)」「和谐(調和)」「石锅拌饭(ビビンバ)」などは日本人にとっては漢字をただ見るだけでは意味が想像しづらい。
***
という感じで、日本人にとって漢字が読めても結局中国語の文章を読むのはそれなりに難しいかもしれないという結論になったが、いかがだろうか?
日本人の皆さん、上の文でどこが分かりづらいか是非教えてほしい。
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