「テールライト」

私鉄の小さな田舎駅

11時の普通電車がたどり着く町

人々はてんでばらばらになっていく

それぞれの場所へと消えていく


赤い光が翔ぶ轍の上

消えるまで見つめている

胸にくすぶる残り火と

似ているような気がした


あの涙をいつまで覚えてるのかな?

あの悲しみはいつ癒えるのかな?

ねぇ、教えてよ。

遠い町にいる君よ




理想ってなんだっけな

分厚い教科書にもポケットの文庫本にも

どこにも書いてない真実

心のなかにしかない事実


赤い目を初めて見た日のこと

雫が伝う荒れた頬を

やけに生暖かい手で拭った

でも心には触れられなかった


その涙は戻らないんだな

その笑顔は色あせていくんだな

ねぇ、今は幸せか?

遠い町にいる君よ

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

lyric album「おもいちがい」 瑞野蒼人 @mizuno-aohito

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画