異世界の文明の利器、オートクレーブ。まだ見ぬそれを作るため集められた主人公たちだったが……。どうやら違う目的で使われてしまいそうな予感がしはじめました! 軽くポップな文体と、とぼけたストーリーでするりと読める、新しい角度からとらえた異世界転移譚。面白かったです。
異世界転生からの技術進歩。あるあるな流れと同時に突っ込まれる、いや、そんな知識あるわけねえだろ!!確かに今の自分が仮に別世界へ行ったとして何が出来るだろうか。スマフォを扱えてもスマフォを作れるわけでもなく、醤油だって作れない。お酒もそうだし、効率の良い作物の育て方だって分からない。それでも何かあるかもしれない。自分が持っている知識を何かに使えるかもしれない。ひねり出す原動力はやはり根本的な欲望。