最終話   恋人と大空。

大学で一緒になった俺と優香。まずしたことは両親への挨拶だ。だが俺が予想してたのとは違い、もう既に付き合っていることは知っていて、その上約束まで知ってた。

「初めまして、優香の父です。」

「初めまして、結城正樹と言います。」

挨拶を交わすと優香の父は、

「まさか、ホントに約束を守りここまで来るとは、驚いたよ。それだけで十分信用に値する。これからも優香の事を守ってやってくれ。」

「はい。」

そのあとは、二人でデートに出掛けた、と言っても近くのカフェに行くだけだった。

「ホントにこんなんでいいのか」

「いいの。」

「じゃあ、夏休みに旅行に行こう。どこがいい?」

「温泉街に行ってみたいかな?」

「わかった。」

こんな会話をしているだけでもとても幸せだ。

俺はこれから、この笑顔と瞳を守り続ける。心を曇らせないように。この大空のようにすんだ色を。

      END.

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この大空と瞳に輝きを。 愛桜 @kobawyashi

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