応援コメント

第10章 何が起きたのか、その瞬間にはたぶん誰もわからなかった」への応援コメント

  • 謎の夢の先が元の時代に繋がっていないものか。僅かな希望にもすがりたくなりそうです

  • こんばんは。読ませていただきました。

    えっと、ほかのかたの感想を拝見する限り、こういう感想を書くのは場違いというか無作法かも、と思い迷ったのですが、やっぱりこんな風にしか書けませんでしたし、書き込んでしまいました…。マナー違反でしたらすみません。
    そして、1-10章まとめての感想です。長文で申し訳ございません(謝ってばっかり)。


    まず、正直なところわたしはあまりファンタジー作品が得意ではないのですが、非常に読みやすく、すぐに引き込まれていきました。
    流行り(らしい)異世界ものを読みなれている方がどう感じられるかはよくわかりませんが、言語や人物の服装、建築物の構造等、流石の博学というか、リアリティがあり、地盤がしっかりしているので、こちらも本当に異国の地に迷いこんでしまったような不安感に襲われます。
    特に言語、すごいですよね。「事故(クチュラカアン)で」「なんの災い(クチュラカアン)だって?」がいちばん好きな(?)やり取りというか、すごいなあ、流石だなあ、と、思わず唸ってしまいました。シンプルだけど「(電子)メール」と「手紙(メール)」も好きです。こう言うのぞくぞくしますよね。文化圏の違うもの同士の会話の醍醐味!
    また、物語が進むにつれ色濃くなる、妹の茉莉さんとの関係に感じるざらりとした薄気味悪さが気掛かりで。はじめは妹思いのお兄さんとして気遣う側面が強く思えたのですが、10章あたりになってくると、ほぼ信仰ですよね。「抱き締めてはいけないという自制心」もかえって不気味だし、茉莉さんは茉莉さんで、実際に三人ぶんのお仏飯用意してしまう辺りがちょっと怖い。気持ちは理解できるんですけどね。もう喪いたくないからあらかじめ喪って生きる気持ちは理解できるのだけど、実際にお初をよそうとなるとまじないめいているというか…。

    この後、彼が何とかして現代の日本に帰れましたとなってもならなくても、今のままだと後味の悪いものが残りそうで、一体どんな風に展開していくんだろう、と続きがとても気になります。次回の更新が楽しみです。


    それと、ごめんなさい。カクヨムさんてこう言うことを言う雰囲気でないようなきはするのですが、以下、どうしても気になってしまった点です。


    9章ラストで、ここが現代ではないと正式に判明すると思うのですが、そのまえの第4章で中国を想像するとき「弁髪や纏足」を思い浮かべているのに違和感を覚えました。
    同章で「ここは一体どこなのか」を考察する際、彼は異世界、平行世界を検討しますが、過去世界であることは考えませんよね。それはこの後の展開に向かうためだから良いとして、過去であるという検討をしていない以上、彼が想像する中国は現代であるのではないか、と思います。ただ、そもそも過去世界って「地理的孤立の次に常人が思い付きそう」な想像でもあるんですよね…。暗い過去を持つ彼が、「いちばん考えたくなかった選択肢」としてあえて排除しているためであるなら必要な想像なのかなとは思いますが、現時点において、違和感としてぼんやり残ってしまいました。
    同様に、9章の冒頭の方で「店と言っても、二十一世紀の日本人が考える~」という描写は、語り手がここが過去世界である前提で描かれているように思います。



    彼の言語習得が早すぎる、能力が高すぎることに、はじめ面食らい、若干置いてけぼりになりましたが、それは物語の進行上、仕方ないのでしょうか…。
    第1章で、「仕事でマレー語を使う」とさらっと説明があったのですが、それにしたって、マレー語ですよね…。しかも、後々古語だということが判明するという…。一般読者にとって、ここまで意思疏通ができて会話ができるようになるまでに5日程度(しかも幽閉されていて限られた人としか会話していない)というのはちょっと想像がしにくいのではないでしょうか。彼の言語能力の高さについて、もう少し一般人が納得しやすい経歴の説明(?)みたいなものがあるとすんなり行ける気がしました。


    第1章で、幽閉された小屋から広場が見えますが、人物の服装やどんな人がいるかはわかるのですが、場所のイメージがしにくいなと思いました。
    子供たちが遊んでいて、広場があって、高床式の建物が多くて、といろいろな情報は入ってくるのですが、なぜか説明調で臨場感がないというか…。
    ②と反対のことを言うようですが、音の情報が少ないからかもしれません。広場が近く、子供たちがきゃっきゃと遊んでいるのに会話は聞こえてこず、大人たちの生活の場が近いだろうにその人たちがどんな風に暮らしてどんな話をしているのか見えてこないんです。後から「こんな風だったよ」と概要を聞いている感じで、他の部分の文章力と描写力か高いだけに、浮いて感じてしまいました。
    また、上記を感じるが故に、誰も学校に行っている様子がないというのも、どうしてそう判断したのかよくわかりませんでした。外を出歩いて気付くのならわかりますが、不特定多数の子供たちが朝夕そこにいるからといって気付くものなのでしょうか…。主人公の視覚、聴覚で得られる以上の情報と、そうでない情報がまだ整理されていないように感じ、勿体無く思いました。はじめは理解できなかった言語が少しずつマレー語に似ていることに気づき、意味のある会話に聞こえてくる描写とかがあるとしっくりするんでしょうか…。すみません、言い出しておいてなんですがよくわかりません…。


    いろいろ勝手な感想を申しましたが、本当に面白かったです。というか、このクオリティのものを一章につき一週間で仕上げられているというのが信じがたくて…。凄すぎる。
    物語が完結したら推敲を重ねられるとのことなので、申し上げるとしたらその時のほうが良いようなことも言ってしまった気がしますがともかく、まずはここまで、素敵な作品を読ませていただきありがとうございました。読めて嬉しいです。続きも楽しみにお待ちしております。

    作者からの返信

     いやいやいや、恐縮です。ご感想ありがとうございます。
     
     カクヨム様のマナーやスタイルについては、実はまだよく知りません。もちろん読んでくださる方がいらっしゃるだけでも嬉しいのですが、少なくとも私の作品に関する限り、このような形でコメントを寄せていただけるのはむしろ有り難い限りです。こういう感覚は久しぶりです。

     以下、ご指摘の点について。
     まず大前提として、おっしゃるとおり、この作品は、書き上げたあとに推敲することを予定して、正直いろいろな点に目をつぶって書いています。書きなおしの際には、必然的にやはり頭の方ほど大きく手直しすることになるだろうと思います。
     ただ、公開している以上は批判や指摘を受けて当然だということは分かっていますので、ご遠慮無くおっしゃってください。

    ①いずれも、過去世界であるという前提でなく意識的に書いたものですが、余計ですね。たしかに推敲するときに差し替えるべき文言だと思います。

    ②彼の経歴については2章でも触れていますが、これももう少し補うべきかも知れませんね。言語習得のプロセスについては、煩雑になるし、何を書いても嘘になるので書かないほうがいいと思います。古語ではなくて単純に地域的な(あるいは土着の言語の影響による)発音の訛りだけというつもりなので、それと分かるような書き方にします。

    ③については、どうだろう、よくわからないです。外に出ずに覗き見ているだけなので、臨場感は無いほうがいいんじゃないのかな。
     ただ、学校に行っているかどうかは分かるんじゃないでしょうか。学校に行っていれば決まった時間に子どもたちが一度にいなくなったり現れたりするでしょうし、制服だったりカバンだったり教科書だったりも目につくでしょう。どこの国に行っても、登下校中の子供とただ遊んでいる子供の区別は割と簡単にできると思います。まあそれならそう書け、っていう話ですね。

     余談ですが、今回は、どうやら1章につき一週間と決めているからこそ書けているみたいです。何年もの間、ろくに小説が書けなかったのですが。
     ご指摘の点からも明らかなように、本来なら人目に晒すべきではないような、第2稿くらいの完成度のものを公開してしまっていることは事実です。ただ、今はそういうことに全部目をつぶって、時間を決めてひたすら前に進んでいくというやり方で、書くための感覚を取り戻そうとしている、というのが正直なところです。リハビリのための手慰みだったはずのものが、作品に成長してしまったというか…。

     あと、そういえば、どこだったかに、最初は「信仰」っていう言葉も使ってたんだよなあ。あんまり直接的なので削っちゃったけど……。

  • 回を追うごとにますます面白くなっていきますね!
    ファジャルとの関係がどうなっていくのか楽しみです。
    それにしても「娘のなかで一番頭が悪い」なんて、かなりひどいですね港務長官😂

    作者からの返信

    どうもありがとうございます。
    いやいや、けっこういると思いますよ、こういうこと言う親…。面と向かって言わないだけまだマシだと思います。