応援コメント

第3章 暗い部屋を三つ通り抜けて奥に進むと」への応援コメント

  • タイムスリップ、異世界、パラレルワールド……。状況が分からない不安さがいいですね

  • ここに出てくる衣服や調度品はとても綺麗ですね。
    私はほんの少しだけ『織り』の体験をしたことがあるのですが、何千本もの糸をひとつの織物として仕上げることの大変さを思い知り、この王女様の身に付けていらっしゃる巻衣なんかも、きっと手織りだろうし、織り上げるのが大変だっただろうなと思ってしまいました。
    私が織りの名人なら、こういう美しいものも織ってみたかったなぁ。こんな芸術品が織れたら、きっと職人として誇らしい気持ちになりますもの。
    織物の話はともかく、続きも楽しみに読ませていただきます。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    インドネシアをはじめ、東南アジアの国々は織りや染めの伝統が豊かで、博物館などに行くとすばらしいものが見られます。今では伝統芸能や儀式以外ではなかなか見られないし、そういったハレの場所にも現代的な素材や染料が入ってきているように見えますが。
     たとえば⇓みたいな山間地や離島では今でも伝統的な染織技術が生活に根付いているようですが、こういった場所でも観光化や商業化はやはり進んでいるようです。

    https://baliindonesiainformation.wordpress.com/2017/03/20/gringsing-cloth/

    この小説は、別に厳密に考証してるわけはないので、大体はわたしの想像の産物ですが、こういった国々の文化の雰囲気は常に念頭にあります。
     ヨーロッパや中華圏をモチーフにした歴史物やファンタジーはたくさんあるけど、東南アジアっぽいものは割と少ない気がします。これからもいろいろ取り入れて物語の中に織り込んでいきたいです。


  • 編集済


     はじめまして、姫乃只紫と申します。

     第三章にて、単なる「浮世離れした離島」ではなく、異世界の離島である可能性が示唆されたクンバン・ムラティ島。主人公はもちろん読者である私もまた何だか地に足が着かぬような感覚で。さながら、宙ぶらりんにされているかのような心地の御作なのですが──。

     さて、唐突な自分語りで恐縮ですが、当方小説はどうしても書き手の視点から読みがちでして。これからこういう展開にしたいんだろうなぁとか、この表現は特に心血を注いだ部分なのだろうなぁとか、話にのめり込むというより一歩引いた視点から、そういうことにばかり思考を巡らせているのですが──。

     御作に限っては「よし、小難しいことを考えるのは止そう」という結論に行き着きました。自分も主人公と同じ、異邦人の一人として。素直にこの世界を楽しもうと思いました。そう、宙ぶらりんにされている状況が、むしろ心地いいのです。そんな"冒険"をしたい気持ちにさせてくれる作品です。

     本当はレビューという形(それこそ『宙ぶらりんの心地よさ』というタイトルで)で御作の周知に貢献させていただきたかったのですが、何分文章が思ったようにまとまらなかったので、応援コメントという形と相成りました。

     より多くの方の目に留まってほしい秀作です。長々と駄文を失礼致しました。

    作者からの返信

     コメントありがとうございます。こうして言葉にしてご感想をいただけるのが何より励みになります。
     あくまで漠然と思っていることなのですが、自分を取り巻く世界の全体像を瞬時に把握することはなかなか私達の手に余るのではないか、という気がしています。
     別に、そういうことが主張したくて書いているわけではありませんが、なるべく本当らしい嘘を書こうとした結果こういう形になりました。
     とは言え、もちろん世界の姿は次第に明らかになってくるはずです。私たち同様、主人公にも今までの経験や教育によって作り上げられた世界観というものがありますし、妹のもとに帰るというはっきりした意志がありますから。
     この先の展開でもご期待に沿えるという確固たる自信は正直に言ってそれほどありませんが、自分でも楽しみつつ研鑽しつつ書いていくつもりでおりますのでよろしくお願いします。

  • 猫村まぬる さま

    はじめまして

    千石京二氏の「普通」のレビューコメントから興味を持ってやってきました。

    主人公の身近な背景から、島のことについて移るので、設定が入ってきやすかったです。
    すぐに全貌が明らかにならず、読者も一緒になって考えられるペースが好きです。
    独特な単語のルビもいい雰囲気を出せていると思います。

    ここは東南アジアなのか、はたまた異世界なのか、全貌が分からず、続きが気になります。

    本当にwebで公開していいのでしょうか?
    もったいない気もします。

    もう少し物語が進んだら、レビューコメントを書きたいと思いました。
    期待しているので、執筆活動頑張ってください。

    作者からの返信

     こちらこそはじめまして。
     レビューから辿ってきて下さる方がいらっしゃるとは思っていなかったので、うれし驚きでした。
     設定の全貌がすぐ明らかにならない書き方については、読者の中には不満を感じる方もいるかもしれないと思っていたので、そう言っていただけると助かります。
     期待しているとおっしゃっていただけると、よりやる気も出ます。どうもありがとうございました。

  • ディティールがしっかりしているので、孤立世界とも異世界とも思われる世界観に引き込まれて行きます。
    ありがとうございます!

    作者からの返信

    ありがとうございます。
    世界の細部を考えたり書いたりするのが好きなんです。海外旅行を楽しむときに働く脳の回路を、逆回転させている感じ、とでも言いましょうか……。そこに面白みを感じていただけたのならとても嬉しいです。