第6話異変

今日は水曜日。私は今まで通り、玲様のお宅にいた。でも、今おかしなことが起きている。玲様に抱きしめられているのだ。抱きしめられることは今までに何回もあって、別にいいのだけど(よくないんだけど)、今日は部屋に入ったとたんに抱きしめられた。Why?何が引き金となったのかはわからない。

「玲様?どうかされましたか。お熱でもあるんですか?」

「うーん。あるかも。熱はかって。」

おい、それは自分でやれよ。・・・失礼。

「かしこまりました。少々お待ちください。」

私は体温計を持ってきた。・・・。

「・・38.4度、熱、ありましたね。」

意外だ。

「アヤ、ずっと一緒にいて。」

え、学校があるんですけど?ふう、休むか。

「はい。でも、しっかり休んでくださいよ。」

「わかってるよ―。」

こうして、私は今日学校に休む連絡をしたのだった・・・。

お昼になり、私は玲様のお部屋に熱々のお粥を持って行った。

「玲様、お食事をお持ちしました。大丈夫ですか、体調のほうは。」

すると玲様はいきなり私に抱きついた。今日は抱きつかれまくりだ。

「玲様、今日はご様子が変ですよ。」

「アヤは、嫌?女の子として、答えて。俺は今、1人の男としてアヤにぎゅーしてるから。」

え、何それ。そんなこと思ってたの?ただの使用人(少し違うけど)に対して?私は玲様に言われた言葉を思い出した。『アヤは何で自分の事そんな風に言うの?自分の事そんな風に言わないで、、、。』あれもそういう事だったのかな?

「ダメですよ、玲様。って言わないとだめじゃないですか。私たちはそうあるべきではありません。」

「だよねー。」

玲様の顔はしょんぼりした。

「でも、私は嫌じゃないですよ。」

これは本当。不思議と嫌ではなかった。だから付き合えるってわけじゃないんだけど。問題は山積みだもんね。

「ほんとっ!!?」

「はい。嫌、、、ではなかったです。」

「アヤだーい好き!!!!!!!!!!!!!!!!」

玲様はもう1度思いっきり私の事を抱きしめた。あれ、この人、風邪ひいてるんじゃなかったっけ?

「玲様、体調のほうは、、、」

「もう治った!・・・ケホケホ。」

治ってない―!ってか治るわけないよね?風邪ってうつるよね。私、やばくない?…その後、私は見事に玲様から風邪をもらい、今度は私が玲様に看病されるのであった。


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主に恋、してみました。 上高地 日時 @ni10

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