編集済
栗生野さんがもっと直紀にアプローチをかけていれば。
直紀が図書委員になって、白柳ちゃんに会わなければ。
『みなちゃんがもっと早く直紀への気持ちに気づいていれば』
何ていうのは過去のお話。
みなちゃんの母親が出ていかなければ。
みなちゃんが妹を殺さなければ。
『みなちゃんがもっと愛されていれば』
何ていうのはどうしようもなかったお話。
過去の自分と比べずに、目の前で微笑む直紀の幸せを願うのが今のみなちゃんの真の幸せだと割り切らなければならない。
1章で白柳ちゃんを失った直紀の悲しみも。
2章で親友だと思っていた人に殺されてしまった直紀も。
娘を失ってしまったみなちゃんのお母さんの悲しみも。
愛していたと思っていた娘に階段から突き落とされたみなちゃんのお母さんも。
『大好きな直紀が白柳ちゃんに好意を向けているのも』
その白柳ちゃんに何かあったら直紀が悲しんでしまうということも。
悲しみはどれも平等で。
それはとっても悲しいな、って。
気づいたときが手遅れなんかじゃない。
そこからが本当のスタートなんだから。
閑話休題
またポエミーになってしまった…。
穴掘って埋まってますぅ(><)
1章も2章も3章も。
きっとみなちゃんが裏の主人公で、関わらなければ「あのぼく」という作品が回らない歯車の様な人物。
「この狂気になまえはあった。」ですよね?
えこさん?
作者からの返信
詩的な文章が素敵で素敵で、もうめちゃくちゃドキドキしました……。
あーーやっぱり麗羽さんの文章超好きです…!
過去は変えようがないし、悔やんでもどうしようもないから。
今たしかにこの手にあるものを大事にしていけたらいいな、と麗羽さんのコメントを読みながら私もついしみじみと思いを馳せてしまいました。
おっしゃるように、いつだろうと手遅れなんかじゃないと思うので。
これまで失ってきたものを無駄にしないように、これから生きていけばいいんですよね、きっと。
この物語を書くにあたりいちばん最初にできたキャラがみなで、私としても、みなが裏の主人公というつもりで書いてきたので、お言葉嬉しかったです!
まさに歯車なんですよね、本当に。
嬉しい感想、本当にありがとうございました!
編集済
もう、この話が好きすぎて……。何度読み返して感動したか分かりません。
みなの気持ちのふん切りがきちんと補完されて嬉しいかぎりです。
愛ではなかったかもしれないけど、恋だったんだよなあと。
本をとったのがみなだということをすっかり忘れて「早く来いよ!」とか思っていた自分が悔しいです。
みなは期待を裏切らずしっかり張っていましたね。
好きな人は自分じゃない、違う子を見ていた。
でも、自分のことも大切に思ってくれている。
苦しいけど、ああ、それでいい。と思える。
そんなみなが大好きです。
ちょっと感情揺さぶられすぎて全部を言葉に表すのは難しいんですが、みなが愛しい! ということだけ分かっていただければ嬉しいです。
作者からの返信
わああ嬉しい……何度も読み返してくださったなんて、書き手冥利につきます(涙)
全章通してみなは直紀に失恋するわけですが、今回はじめてそれをしっかり呑み込んで、失恋を自分のものにできたのだと、そんなことが書きたい話でした。
そして紫さんが展開をほどよく忘れてくださっていて嬉しい(笑)
はいっ、みなへの愛は充分すぎるほど伝わってきました、ありがとうございます…!
そんなふうに好きになっていただけて、本当に嬉しい限りです。
嬉しい感想、本当にありがとうございました!