人物紹介 19回目

 復讐編



 バッセン・フォン・ブルーグ


 ブルーグ家の現当主。

 西部でも有数な大貴族家であり、したたかな交渉と根回しで多数派工作を得意とし、ユニバンス王家からは目の上のタンコブ扱いされていた。

 ブルーグ家も貴族を粛正する王家に対し不満と言うか恐怖を抱いていました。自分たちも標的にされるのでは……と。で、何となく少し痛い目に遭わせてやればいいと息子の暴走に目をつぶったのが運の尽きでした。


 血族であっても実力者を優遇する傾向がありますが、そのせいで身内でも血生臭い関係が発生しています。

 死を恐れて逃げ出す息子や娘もいて……後継で揉めること間違いなしです。


 バッセンは無難に一族を率いていました。自分的には優れた指導者だと思ってますが、能力的にはそこまで凄いと言うことはなく……この辺はミジュリの印象通りです。

 南部に存在していたとある大貴族とは仲良くしていました。南部の交渉役は例のあれでしたので……その辺の詳しい話は本編で語られるのかな?


 本編で裏側を語られなかったので無能な当主となっていますが、そこまで馬鹿では無かったんですよね。ただ運が悪いというか、ユニバンスにちょっかいを掛けたい人物に見いだされたというか。

 部下が宝玉(改)を持っていた時点でお察しです。




 パットン


 バッセンの息子。バッセン的には後を継がせる予定で居た人物。

 意外とまともな御仁でしたが……猟犬の前に潔く最期を迎えました。




 リンズレン


 ブルーグ家が支配するブルグレンの守備隊長。

 ブルーグ家に仕える忠臣であり、当主を失い後継争いで荒れる現在は、火事場泥棒に目を光らせて街の治安維持に粉骨砕身しています。

 能力的には普通ですが、こういう人が居ないと運営って難しいと思う。




 名もなき部下


 バッセンに仕えていた部下。

 名前は決めていたが出す機会もなくそのまま突き進んでみたw


 バッセンに仕える忠臣であったが、忠誠が高すぎるために暴走……したように見える人。

 宝玉(改)を持っている時点で色々と察して頂けると作者的には助かります。




 老婆


 長年ブルーグ家の暗殺者として仕えて来た祝福持ち。

 あのメイド長とも面識があって……最後は良い感じで終われたわ~。


 自分より若い者たちが使い捨てられていくことに心を痛めていたが、それでも任務には忠実で多くの暗殺を実行して来た。

 祝福は『硬直』。対象者の体を硬直させて動きを奪う。




 娘


 お嬢様と呼ばれていたボウガン使い。

 祝福は持っていないが、その卓越した弓の腕を買われて老婆と組んでいた。

 ただ王都には規格外な弓使いと弓が存在していたので……自分を殺した相手を見ることなくサクッとなくなりに。




 男


 叔父と呼ばれていた人物。太っているのは自分の祝福『対価』の為。

 対価の祝福は、脂肪を引き換えに力を得るかなり癖のある物です。ただ暗殺には適しているので彼は老婆の後釜にと考えられていました。


 まあ王都には規格外の変態が居たりして……本気のモミジは普通に強いので。少なくともあのノイエとオーガさんと喧嘩できる程度には強いんです。変態ですけどw




 少女


 まだ年端も行かない幼い女の子。

 暗殺なんてしたくないけど生きるために仕方なく相手を殺すということを。


 持っている祝福は『鎌鼬』。小さな竜巻を作り出してそこから風の刃を飛ばすというモノ。

 ぶっちゃけファシーの魔法の劣化版。ファシーが相手だったら圧倒的な実力差で瞬殺されていたでしょう。


 ただ相手がニートだったおかげで命が救われた。

 ニートは戦いながら相手の魔道具が何であるのかを思い出し、動き出す前に腕を切り落とせば……と、気づいて実行しました。


 紆余曲折してハルムント家に拾われました。

 現在は怪我の治療をしながら、猛者揃いのメイドたちに揉まれながら見習いとして修行中。

 失った右腕は……次章、とある悪魔が生み出した義碗を得る予定。その義腕のコンセプトは『悪役』だそうですw


 後に黄金の世代と呼ばれる人材の1人になります。




 ファナッテ



 ノイエの姉。毒魔法の使い手。

 胸はスライム系の巨乳らしい。だが決して形が悪いこととかではない!


 子供の頃に自分の魔法を暴走させて人を殺してしまってから精神の成長が止まってしまった人。

 その実力をブルーグ家に見いだされ、延々と毒を作り出していた。


 実はあの日に暴走していない。

 その辺の理由は…語られることはあるのでしょうか? 作者的にも謎です。

 ですがミジュリに罪を押し付けられ、過去の出来事からそれを受け入れてしまいました。


 それでもファナッテの存在を隠そうとしたブルーグ家と怪しいと睨んでいた王家とファナッテの情報を得ていた例の勢力が競い合い……最終的に彼女はあの施設へ。


 魔法を封じられはしても微弱な毒を吐き続けるファナッテは、触れると皮膚が爛れたりするのでみんなから嫌われ……唯一ノイエだけが姿を現しては彼女の頭を撫でていくのでした。

 自分に優しくしてくれるノイエの為なら死んでもいいとすら思っていたから魔眼に入ることとなったのでしょうね。


 ノイエの能力と言うか……まあそんな感じの物のせいで主人公を傷つけられないのですが、それを知らないファナッテは初めて自分を撫でてくれる“普通の人”としてアルグスタを認識しました。

 こんなに嬉しいことはノイエ以来です。ので一発でラブですw


 現在はツンデレ魔女によって液体にされて……しばらくお休みです。




 ミジュリ



 復讐系で思い込みの激しい……実はファナッテよりも厄介な病んな女性。


 能力としてはそれほど優れているわけではないけれど、操作系の特に浄化魔法に特化しているのでファナッテの世話係としてブルーグ家に引き取られた。


 で、四六時中ファナッテの毒に侵食されるという恐怖からファナッテ憎しとなる。自分をこんな目に合わせたからと言うことでブルーグ家憎しとなる。


 あの日に暴走しその罪を全てファナッテに押し付けるも、ファナッテを隠匿したいブルーグ家により罪の全てを押し付けられるという……巡り巡って自分に返って来るというコントのような出来事を送り、結局はファナッテと一緒に例の施設へ。


『憎い憎い憎い……』と胸の内で闇を広げていたせいで、ノイエからは危ないお姉ちゃんとして認識されていたが、胸の中の黒いのは悪い物と知っているノイエがミジュリに近寄り癒しとなる。


 だがノイエが姉たちの負に触れすぎて自身が真っ黒となってしまい……それをどうにかしようとしたユーリカの話から、ノイエの感情がより揺り動く機会を作ろうと模索し出す。


 ノイエの感情が激しく動けば、自分以外の優秀な存在たちがどうにかするはずだと思っていたのかもしれない。

 結果として復讐を理由に色々と模索するが、フラグ破壊の天才である主人公に邪魔された。


 現在は魔眼の奥で……別の方法でノイエの感情を揺り動かす方法を模索中。

 彼女の復讐はまだ終わらないw




 その他



 ビルグモール


 初期設定で存在も名前も決まっていたのに出番だけに恵まれなかった可哀想な人w

 近衛所属の若き騎士で主にドラグナイト家の警護をしていた。


 あの屋敷は素晴らしい。だって『ご飯も飲み物も遠慮しないで飲み食いしてください』と提供して来るので……近衛の一般兵のでは『楽園』扱いされています。

 たまに人外の出来事が発生しますけどね。たまに記憶があやふやになったりしますけどねw


 そんな場所で守備隊長をしていましたが、『仕事を任せられる人材がいない』と言うことで呼び戻しを受けました。本人はかなり全力で拒否しましだけどw

 これ以降ちょくちょく姿を現すはずです。




~あとがき~


 復讐編で出た人物を纏めてみたら意外と少数でした。

 まあ2人の癖の強い姉のおかげで文字数は増えるんですけどねw


 復活すればファナッテはたまに外へ出ることでしょう。

 余り物語に関わらせたくないと思っている作者が居ますが。

 だって彼女の魔法って厄介なんですもの。本当に。


 ミジュリはしばらくは静かでしょうね。

 ファナッテが暴走して魔眼の中を毒で満たそうとしない限りは動かないはずです。

 が、彼女の復讐は終わっていないので…リベンジはする予定です。


 次章からは大陸西部編へと転がり落ちて行きます。

 まず国内の問題を済ませ、上司として部下の結婚報告に同行するのです。と言うか上ならの指示で神聖国へ行かなければいけなくなったから!


 強者と変態の坩堝……それが西の大国である神聖国です。

 頑張れ主人公。シリアスさんはもう居ないぞw



 感想や評価など頂けると作者のやる気がめっちゃ増えます!

 ご褒美でレビューとかくれるのが一番嬉しいです。思いのままを書いてみませんか?


 これからも面白くなるように頑張っていくので、応援よろしくです




© 2022 甲斐八雲

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