生成り――キナリ――弐

 丘を登る足がやたらと重い。

「師匠……」

「ん? キナリか? 珍しく静かに上がって来てどうした」

 俺だって狼にしては大きいほうだけれど、その何倍も大きな体を起こして俺を見下ろす。

「聞きたい事があるんだけど、さ……」

「はっきりしない物言いだな。いいだろう。何でも答えてやる」

 面白がるような顔を地面にぺたりとつけて、俺に目線を合わせる。

「狐が言ってたんだ。師匠は百年前の、切っ掛けになった龍だって」

 ヒクッと長いひげが動いた。

「あの信用ならん狐か。まったく。しかし、それに関してはその通りだ」

 止めようがなく溜め息がこぼれた。ハクジの口からきいてしまった。だとすると何かがあったのは明白だ。下手に探って傷つけてはいけないので、何も聞かずに去るべきだろう。

 俺はひっそりと爪を研ぎその日に備えよう。

「そうか。変なこと聞いてごめんな、師匠」

 早いとこ何処かへ行こうと、サッと踵を返す。すると真っ白で厳つい尾がドカッと俺の前を塞いだ。

「キナリ。続きがあるだろう?」

「いや」

「あのバカに何を言われた?」

 何を言われても答えるつもりはない。確かに真実は知りたいが傷つけたくはない。

 ハクジは体でぐるりと周りを囲み、反論や逃げを許さない雰囲気で俺をじっと見る。

「私は龍を代表して、人間の巫女と呼ばれる女と謁見の場で会っていた。来るのはいつも同じ女だった」

 俺が話さないと思ったのか、俺を囲んだままで話し出した。しかしその目は俺を見ていない。人間の話をする時はいつもそうだ。

「たいした話はしない。お互いに近況を報告して、人間たちの憂いを聞いてやるだけだ。その女は苗木のように頼りない姿をしていた。その瞳も、長くなびく髪も夜の闇より真っ黒で、肌は触れれば壊れてしまいそうな、まるで熟れた果実だ。しかし背筋は凛と伸び、そこはかとない強さを感じた。あの黒さは白より純粋で美しかった」

 息を飲んで聞いていると、ふと目を細めて俺を見る。

「分かるか? 愛してしまったんだ。この爪も羽根も、強靭な体の全てが憎くなるほどに、愛してしまったんだ」

 パタリと雫が落ちた。泣いたのはハクジだ。

「私は強いさ。愛おしくて抱き寄せた爪で殺してしまう程にな。だから想いは打ち明けず、触れもせず、ただ眺めているだけで良かったんだ」

 言葉を詰まらせ向こう側の半円を見やる姿は煙のようで、すぐにでも消えてしまいそうに思えた。

「……何があったんだ?」

 自分の声とは思えないくらいに小さく、掠れた声しか出ない。

「仲間の龍と喧嘩をしたんだ。理由なんか忘れてしまったが、かなり激しく争った。だから女と会う約束の時間になった事にも気付かずに、女に喧嘩の様子をしっかり見られてしまった。恐ろしかったろうな。龍が食いあって血の雨の降る様は。気が付いた時には女はもう居なかった。当然だろう。私は謝りたくて女を村まで迎えに行ったんだ。すると村人は一斉に剣やら槍やらを私に向け、お帰り下さいと言った。その群衆の真ん中に女が立っていたんだ。弓矢を構えていた。愛していた分、悲しかった」

 ハクジは痛みに耐えるように目を閉じる。聞くだけの俺は胸が苦しくなりハクジに体を摺り寄せた。

「私が、裏切られただ何だと叫んだから悪いんだ。女は巫女だ。守らなければならなかったんだろう。女の射った矢は大きく広げていた私の羽根を突き刺した。たいした傷じゃないさ。けど痛かったんだ。あいつに喰いちぎられた傷よりずっと、痛かった……。間の悪い事に私を追って他の龍たちも来て、騒ぎを知った。それからは龍を筆頭に、白たちがゾロゾロと境界を越えて人間たちを襲った。これが、私の弱さが招いた百年前の悲劇の真相だ」

「神だったんだろう? どうして神に牙を剥いたんだ」

 納得できなくて問い詰めるように聞いた。

「自分たちの弱さを知っているのだろう。彼らはずっと怖かったんだ。私たちの喧嘩は彼らに理由を与えたんだ」

 ハクジは俺を慰めるようにペロリと舐める。

 ハクジは人間を恨んでなんかいない。それが痛いほど伝わってきた。

「恋をしただけなのに……」

「圧倒的な力の差があるのに信じ合うなんて無理があったんだ」

 人間たちは敵いもしない事さえ承知で剣を向けたのだろう。どうしてなのかは理解できないけれど、ハクジはそれを人間の強さだと言った。

「白が死んでいったのは大体が仲間割れだが、私たちは多くの人間を殺した。現在というものは、私の過去から生じた悪夢だ」

「でも人間たちは火を放ったんだろう?」

「あれは若い龍が咆哮で雷を呼んだから燃えたんだ。狐が言っていたのか?」

「あぁ」

 本当に信用のならない狐だ。しかし奴のおかげで師匠の話が聞けたんだから良しとしよう。この様子だと人間が宣戦布告をしたと言う話だって怪しい。人間たちは今も半円に閉じ籠って怯えているのだろうから。けれど気の毒だとは思わない。最初にハクジを傷つけたのは人間だ。

「森が騒がしいな」

「そう言えばそうだな」

 丘の上にまで届く騒ぎ声。黄昏の空が森をひときわ赤く染めて、その中を鳥たちが群れて飛んでいく。大蛇がミシミシと木を倒しながら進む音が聞こえる。多くの足音が聞こえていて、熱気が丘の上まで上がって来る。

「何かおかしいな」

「キナリ。狐は他にどんな嘘を並べ立てた?」

「人間が斬り殺した獅子を川に流して宣戦布告したって」

「なんだと?!」

 その声に空気が震えた。ハクジが慌てて立ち上がり崖の所まで行くと、下から聞こえる騒がしさが酷くなる。よく見ると、白たちが一斉に境界の森へ向かっているようだった。

「まずいぞ」

「白たちが集まってるからか?」

「狐が、人間が宣戦布告したと触れ回ったんだろう」

「嘘つきの狐の言うことなんか信じないと思うけどな」

「誰も信じてなんかいないさ。あいつらも理由が欲しいだけだ」

 寄って集って攻撃をしようものなら今度こそ白は人間を滅ぼしてしまうだろうと、ハクジは眉間に皺を寄せる。そっと下から見えない位置まで下がり抑えた声で俺に言う。

「私が出て行けば、開戦の合図とばかりに騒ぎ出すだろう。だから出るのは、どうにもならなくなってからだ。まずは様子を見て来い、キナリ」

「まかせろ!」

 俺は林の方から駆け下り、何食わぬ顔で集団に紛れる。

 予想通りすごい数の白たちが、無駄に叫び声をあげながら境界の森へ向かっている。誰もが血走った眼で争いを求めている。

 その中をすり抜けて誰よりも早く走ることは、龍と競える俺には簡単だ。

 見た事のない奴も沢山いるのは、かなり遠くまで話が広まっている証拠だ。黄昏の森をメチャクチャに進む白たちは赤く染まり、その姿は破壊神。

 俺だって人間は憎いけれど、ハクジは復讐を望んでいない。

 人間たちが神と崇めた最後の龍は、今も人間の声が水晶から聞こえるのを喜んでいるんだ。

「キナリ! やはり来たな! どうだ、龍は動くか?!」

 あれは猪のオッサンの声だが今は無視して走らなければならない。

 ドタン、バタンと木々を倒していく大蛇の横をどんどんと追い越していき、転んで踏みつぶされる誰かを踏み越えて境界の森に入る。

 ここまで来ると騒ぎ声は話し声に変わり、その先頭ではひときわ大きな獅子が場を取り仕切っていた。

 よく見ると嘘つきの狐が尻尾をシュンとたたみ、その背に隠れるように立っている。

「浅はかなる人間どもは我らに宣戦布告をしてきた! 悪に落ちたその精神を我らの白き刃で正すのだ! こちらから仕掛けようではないか! 今こそ戦いの時だ!」

 元は気の小さな狐だ。おそらく予想に反して事が大きくなりすぎたのだろう。獅子の演説に歓声が起こるとぺたりと座り込んでしまった。

 ――しかし困った。

 これは俺が何か言ったところで聞く耳は持たないだろう。

 俺は獅子の後ろに回り、木の影からそっと狐を呼んだ。

「おい、嘘つきの狐!」

 ビクッと背中を丸めて飛び上がり、俺を見つけると転がるように走ってきた。

「キナリ! 僕は事実を話しただけなんだ。僕は関係ないんだ!」

「何だと! また嘘ばっかり吐きやがって。百年前の事なにも知らないくせに作って喋っただろうが! 斬り殺された獅子が流れてきた話も嘘なんだろう!」

「違う! カラスが言ってたんだよ!」

「百年前の話は師匠に聞いたぞ!」

 狐は口をあんぐり開けて黙ってしまった。次の口から出まかせを考えているのだろう。

「僕は見てきてないんだから、少しぐらい違っていて当然だ! それに獅子の死体が流れてきたのは本当だ! カラスに聞いてくれてもいい!」

「信用できるか! とにかく手遅れになる前に嘘だと言え! 師匠は人間が傷つくことを望んでいないんだ!」

 相当大きな声で怒鳴ってしまったらしく、獅子がギロリとこちらを向く。

「キナリ、今なんと言った?」

 地面を掴む手足に力が入り、俺は覚悟を決めて叫ぶ。

「ハクジは人間が傷つく事を望んでいない! 狐の言葉は嘘ばかりだ! 真実は別にある。俺は師匠からあんたたちを止めろと言われてここに来た!」

 やけくそだった。下手をすればこの集団全てを敵に回すかもしれない覚悟をした。

「聞いたか、みなの者! 裏切られてなお人間を想う哀れな我らが筆頭! 龍神ハクジのために立ち上がれ! 今宵、百年くすぶった復讐の炎を燃やせ!」

 今までで一番の歓声が上がる。

何を言っても話は端々ですり替えられ都合よく聞かれる。俺は来た道を全力でハクジの元に走った。もうハクジしか、この騒ぎを止められない。

集団の中を逆走しても気に留める奴などいない。みな争いの事で頭がいっぱいだ。

「師匠!」

 丘を駆け上がると、悟ったような瞳のハクジに迎えられる。

「どんなだった?」

「駄目だ。聞く耳持たねぇ。あいつら争い事が楽しいみたいに騒ぎやがって、早くしないと襲いかかるのは時間の問題だぞ」

 ハクジがふっと水晶を見やる。

「歌が聞こえたんだ。止んでしまったがな」

「それどころじゃねぇって!」

「人の子があんな歌を唄っていたのでは、よもや手出しも出来まいな」

「聞くわけねぇよ……」

 俺は溜め息を吐いた。あの騒ぎが治まらない限り歌などかき消されてしまう。そもそも人間を守るつもりなんてない奴しかいない。俺だって実際は人間を守るという意識ではなく、俺は認められなくたって師匠の弟子だから。

「私が聞かせる」

 ハクジはそう言って水晶の大岩を片手で掴み、地面ごと引っこ抜いた。派手な音を立てて崩れる崖の上で、ハクジは月明かりを受けて白銀に輝く翼を広げ飛んでいる。

「何が哀れなもんか……」

 先ほどの獅子の言葉を思い出し、目の前の姿との違いに思わず頭を垂れた。

 水晶の大岩を事もなげに片手に持ち、視界を覆うほどの骨ばった翼で夜空に浮かぶ。その姿はまさしく神だ。

「歌の主は境界沿いに北へ山一つの所にいる。私が時間を稼ぐ間に走れ、キナリ! 死にたくなかったら朝まで唄えと伝えて来い!」

 走り出した足が怖いくらい軽い。山なんか越えてやる。あれが伝説の龍なんだ。

 今はまだ認められていなくても俺は信じているんだ。

 ――いつかは龍の弟子になる。

 川を走り渡り、月明かりを背に山を越える。しつこく通い続けて初めて見た翼が目に焼き付いて離れない。俺は今、龍の使いで走っているんだ。そう思うと誇らしかった。


 ハクジに教わった人間の言葉は通じるだろうか?

 歌であいつらは止まるだろうか?

 人間は俺を殺そうとするだろうか?


 しかし殺させはしない。今日からが始まりなんだ。明日からは今まで以上にしつこく纏わりついてやる。

 少し先に煙が見えた。おそらくは目的の人間たちの火だろう。

 見つけた。

 俺はいっそう早く走り、一気に境界を越えて人間たちの前に出る。

 思ったより距離が近い。小さいのと大きいのがいるが、大きいのがサッと剣を抜いて小さいのを背に庇う。予想に反して襲っては来ない。俺は思い切り息を吸い込んで叫んだ。

「白たちは怒りを抑えきれない! だが、お前の歌は我らに届いた。人間よ、死にたくなければ朝まで歌え! その歌声が人間たちを救う!」

 大きいのは驚いて固まっているようだったが、剣を握ったままなので気は抜けない。すると小さいのが横からひょっこり顔を出して弾んだ声で話しかける。

「僕の歌、届いたんだね」

 その手には小さな水晶が握られていて、よく見るとハクジと同じ宝石のような紫の目をしている。

 人間を見るのは初めてだから予想だが、こいつは小さいから子供だろう。こんな子供の歌一つに命を預けるしかない人間たちが哀れに思えた。

「白たちが人間を襲うという事か?」

 今度は大きいのが聞く。

「歌え。そうすれば龍が人間たちを守る」

『日の出の彼方にまします白よ』

 小さいのが歌いだしたのを確認して俺はその場を去った。

 急いで白たちが集まっている境界へ向かうと、空にハクジが見える。

 その怒号は遠くを走る俺の耳にまで届いた。

 守護神たるあの姿は人間たちにも見えているだろう。星さえ落とす龍の前ではこの夜空さえ狭く見える。

 近くまで来ると、あの連中が誰も騒いでいないと分かる。

 あの腹にズンと響く怒号の後では当然だと思って少し安心した。ハクジも地に降りたようだ。

 しかし、群衆の中から大蛇が体を持ち上げ牙を剥くと、ハクジがそれに食らいつくようにして応戦する。

 ――駄目だったか。

 一筋縄ではいかないとは思っていたが、まさか龍を相手に牙を剥くとは思わなかった。最初から勝敗は分かっているのでハクジの心配はしていない。

 狐は自分が招いた事態に震えているだろうなと、声には出さず嘲笑う。

 大蛇との戦いの真下まで来て俺はその迫力に腰を抜かした。恥ずかしいが走り疲れていたのではない。言葉通りの血の雨が降り、次の瞬間、大蛇は地響きと共に倒れ起き上がることは無い。

 幾億の星の中に君臨するハクジと白たちの間で、水晶の大岩がキラリと輝く。

 すると天をも突き破る咆哮が轟いた。

 心臓を握られたような感覚と共に世界が揺れるのを感じる。

 そして見上げた夜空から星が降る。ハラハラと、チラチラと降る光は太陽よりも眩しく一粒ずつが温かみを帯びていて、その中で翼を広げる姿は、確かに星を落としているようで尊さを感じた。

 何もかも敵わないその姿に見惚れていた。けれどハクジがズシンと地面に倒れ込む。

「師匠!」

「キナリ。ちゃんと見たな?」

「あぁ。倒れるくらいなら吠えるなよ。歳なんだから」

「私は人間たちの為に吠えたのではないぞ。龍の長い一生の中では、たったの十年そこそこだったがな、慕ってくれる様子は、やはり可愛かったのだ。これが私の見せてやれる最初で最後の星落としだ」

「最後ってなんだよ。また吠えてもらうからな」

「この歳であれだけ吠えれば、死神だって驚いて迎えに来るさ。寿命だ。キナリ」

「嘘言え。さっきまで元気だったじゃねぇか」

「種がいつか芽を出すその時は、頼んだぞ。キナリ」

 降りやまない星の中で、俺はハクジに体を摺り寄せて泣いた。静かな森に、水晶からあの歌だけがいつまでも聞こえている。


『日の出の彼方にまします白よ。

 白き息吹は今も我らを清めてくださいますか?

 黒き我らの祈りは届きますか?

 お姿見えぬ悲しみに、言葉を交わせぬ今の世に、懺悔、懺悔とうたう歌。

 白き風吹く陽のもとに、祈れや祈れ、届けや届け。

 日の出の彼方にまします白よ。

 白き息吹は黒き我らの心を清め、白き翼は祈りを乗せて大空へ。

 お姿見える喜びに、言葉を交わせる幸せに、感謝を込めてうたう歌。

 白き風吹く陽のもとに、祈れや祈れ、届けや届け』


「最後の龍が、死ぬのか……」

 情けなく震える声で獅子が呟く。

「あなどるな。私がここで尽き果てようと龍の精神は気高き狼に受け継がれた。私の最後にして最高の弟子! 吠えろキナリ! 卒業だ!」

 俺は腹の底から吠えた。落ち続ける星の中で吠えた。


 ――ずっと弟子だったんだな。


 どこまでも悲しく響く俺の、狼の遠吠えは落ちる星さえ尽きて、やがて静かな夜明けを呼んだ。気が付くと歌は止んでいた。

 耳が痛いほど静かな朝、弔いのため俺たちは師匠の肉を食う。味なんて分からない。


 ――最後の龍にはならない。


 種は必ず芽を出す。その時に俺は今日の事や昔の事を話してやろう。

 人間を愛した師匠の事を。だからお前も人間を守るんだと教えてやろう。人間のためじゃない。師匠の意思を次に繋げるんだ。俺がそれを任された。

 翼のない俺は地を駆けずり回り、空を見ては師匠を思い出す。

 この命の最後の瞬間まで俺は諦めない。龍はきっと生きている。

 今はまだ人間の生の途中なのだ。早ければあと七年で龍の姿になるはずだ。

 師匠の望む未来への道は、その子が持っている。

 明け始めた東の空に向かって俺はもう一度吠える。龍には遠く及ばないが、師匠に認めてもらったその声で、何度でも。


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