後日談のようなもの

 あれから数週間後。


 恵理の肉体を乗っ取っていたイレは結局執行者から逃げきれず、手に入れた肉体を犠牲にする事で何とか生き延びた。


『はあ、しかし困ったものです。天使勢と悪魔勢は全国的には50対50フィフティ・フィフティなのですが、この地域はどうも偏りが過ぎるみたいです。ねえ……“エリーさん”』






「そうね。あんなのどう考えても理不尽すぎるわよ」






 実は私はあの時生き延びていた――


 ファミレスで転寝をしていた同じくらいの少女の体を乗っ取って。



「でも、逆境だから燃えるの。私を襲った執行者エンフォーサーたちの顔は覚えてるから、一人ひとり確実に消していってみせるわ」


『本当に強靭な魂をお持ちですね』


「何か言った?」


『いいえ。何も……』



 私の物語はここから始まる。


 誰がなんと言おうと私は魔法少女なのだ。

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Egoistic Enforcer 和五夢 @wagomu

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