今までご愛読いただき誠にありがとうございました。
と言っても物語はこれで終わりではなくエピローグの最後に添えておいたように続きがございます。
直ぐにでも書き出したいところではございますが、まだ肉付けやサイドストーリー的な部分が不十分な事と、カクヨムコンテストの総評などを見て作品に生かせたらと考えていますので、カクヨムコンの結果が出るまでお待ちいただければと思います。
また、突然ですが当作品を読まれた方はどのような感想を抱かれたでしょうか。
私の描写力や語彙が足りない故に皆様に作品のテーマがちゃんと伝わっているのか心配でしたので恥を承知で簡単に解説します(もちろん本作をどのように解釈されても自由です)
表のテーマとしては三角関係。
親友の恋愛相談にのって親友の気持ちを理解しようとしていたら自分もその相手の事を――というような切なさと、AIであるためそれが本物の感情だと言い切れない(模倣しているだけなのか本心なのかわからない)、本人を含めて読者以外誰も気づけないと言った歯がゆさを込めたつもりです。
ファシリがアンインストールされる直前に「あなたの事が好きでした」と告白したのはファシリですが、それがファシリ本人の気持ちなのか、春美の気持ちを代弁したものなのかはあえてわからないようにしてあります。
そして影のテーマとしては人間の二面性。
二面性に抵抗を持つ春美が勉の二面性(普通の人にとっては態度が違う程度)を受け入れられるか、勉が素直な自分の気持ちに気づいてそれを受け入れられるかと言ったところです。ただこれは終盤(勉と真理が会話しているところを春美が目撃する場面)になって表面化してくる部分もあるので印象としては薄かったかもしれません。
一応、以上が作品のテーマですがどのように解釈されても自由です。
もし作品を読まれた上で疑問に思う個所があればできる限りお答えしますのでよろしくお願いいたします(三章以降の伏線として残している場合やネタバレになる場合ははっきりとお答えできない場合がございます)
第三章開幕まで時間が空きご不便をおかけしますが、第二章までのあらすじを掲載してから再開する予定ですのでぜひ続けてお読みいただければ幸甚です。