第2話 思わぬ展開
屋上は、教室棟の屋上だ。その他の屋上には行けないと言うか、屋根がしっかりとしているTHE日本と言う感じ。
屋上には、どう見てもベンチと合っていない朝霧さんが座っている。カレーとシチューのように――。 でも……でも、ベンチに座っている姿も青空とマッチしていて絵になるな~。なんてクソみたいなことを想像しました。
遠目だけど、御飯が美味しいことは分かる。――子供だ。
遠目だけど、メガネが似合っている。――メガネ=頭がいい。
遠目だけど、屋上だから少し風強いが、首にかかる髪はないため、安心だ。
背もあまり変わらないかも。
朝霧さんのいつもの印象は、〈読書家〉。
朝霧さんが手で誘っているので、ベンチへ近づく。そうして、隣の空いていることろにポンポンしていたので僕はそこに座った――カップルじゃんよ。
「おはよう。林くん来てくれたのね」
「まあ、来るよ。女子からの頼みだし……女子からの頼みを無視する男などいるわけないだろ!!! 多分」
「そうなのね。」
「なんで、呼んだん?」
「え……あ……ん。。」
こんなにも照れる人なのかと
「まあ、いいや。」
「こっち、みて欲しいなぁ。大丈夫だわ。林くんしか呼んでないわよ。あの……お……」
俺が朝霧さんと会っていることを知られるとまずい人が一人いることは誰もが承知済み。だから、後輩とかとくに声はかけてこない。クラスでの話題になるには少々早すぎな気もします。てか……
「ゴハン美味しいの?」
「そ……そんな……美味しい」
「顔に出ていて可愛いよ。」
「急になにを言ってくるのよ。」
朝霧さんの顔は沸点に近く、恥ずかしそうだ。
「(今日呼んだからにはこれだけは言っておかなくてはいけない。)だから、私と友達になってよ!!」
そのぐらいのお願いのために屋上に呼んだのか?と思ったけれどもあの幼馴染がおるときはダメなのでいい場所だなぁ。
初めてこんなことを言われたような気がした。
「そんなことなら、容易い御用だ!」
握手を求めた。
してくれた――カメレオンの速さで
「いつも弁当を持ってきている?」
「そうだわ。お母さんの作った料理が一番好きなの!!」
食いながらのためか頬は膨らみ赤くなっている所も可愛いなと思い、パンをかじる。
「いつもパンなの?」
「そうだよ。弁当作ってくれないんだぁ。」
「そうなんだぁ」
ツーテンポぐらい間があり
また、弁当みると、二段目・白飯ゾーンを見た。
あの赤い物体はッ―――。あの御飯の上にかかっている紫の粉末はッ――――
「タコさんウインナー好きなの?」
「う……うるさぁあああああああいいいいい。普通のウインナーとは訳が違うわ。パリッとしてないけれども、赤色していて、しかもたこの形になっているわ。食べるのが勿体無いぐらいだわ」
「あ……ああ。そうだね。」
「あと……タコさんじゃないでしょうか!! タコちゃんでしょ!!!」
「え?」
いやいや。商品名タコさんウインナーですよ。てか、そこ怒ることかなぁ
「言うことはないの??」
え?これ?謝るところなの?てか、タコちゃんってかわいいなぁ。
「ごめん」
「いいよ。私は、タコさんウインナーだけは譲れない朝霞千春です。」
「あ、ども。林 陽介だ。」
やっぱり、部活は必要だとおもう。青春と言えば部活と思っている俺はこの学校の特徴でもある同好会という形なら3人から部活又はクラブ(部費が発生しない)は5人から部活は生徒会と教師の許可がいるから大分難しい。でも……でもクラブならどんなものを作ってもいいらしい。同好会は有効一年となっており更新不可だ。ならば、クラブにする必要はある!
「部活とか入ってみない?」
「うん。いいわ(林くんと同じことろならいいかなと)」
え?軽いよ。説明もしてないのに。
「え?まじでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」
本当に驚いた。これはやまびこができるのではないかと思った。
「まじまんじ」
「いや。そんな言葉使わないでくれ」
「今の人は使うのよね」
「確かに。」
「でしょう」
「小説は純文学?」
「ええ」
「じゃあ、明日とあるものを持ってくるから読んでみて欲しいのがある。」
「分かっわ。楽しみにしている。」
ようこそ!! サブカルチャーへ
「ども。」
「思ったけれども、普通な部活があるけどいいのか??」
「茶華道部とかあるけど、私お家でそういうの習うのよ。美術部とかは入る必要性が分からないわ。」
「そうなんだ。。。」
「だから…………」
予鈴が鳴ったため急いて教室まで戻った。
てか、二人で戻ったのでなんか噂が出来ていたけど、気にしないことにした。
無事に授業も終わり、放課後に突入しようとしていた。
「朝霞さん」
「――――――――――。」
え?なんも喋らないじゃん。さっき仲良くなった気がしたのに。
「朝霞さんと何していたのー。」
「あぁ。一緒にお昼食べていた。意外と面白い人だったぞ」
「なにそれおいしいの? 私を差し置いて???」
何故か、怒っている――オコ(level2)だ。
え?何かへんなこと言ったのか。
「まあ、分からないよねぇ。長い付き合いだけど―」
どう見ても、あなたも分かっていません。
「そういえば、話すときの笑顔も可愛かったなぁ。」
睨みつけるのはおやめください。
俺の幼馴染はラブコメに弱いかもしれない さじ @saji
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