この作品には、他の作品によく出てくる超常的な力や派手な描写はひとつもありません。でもそれがなくとも人はこんなにも美しく、強く生きられるんだということを教えてくれる作品です。
仕事が終わって退勤中に電車の中でこの小説を読むのが日課でしたが、俺はここ最近電車でしゃくりあげて涙を流す奇人と化していました。電車で読むのはお勧めしません。
彼の人生は怒涛の勢いで過ぎて行き、読了後は一つの人生や歴史を思い浮かばせる。この世界で彼は死ねたのだと僕は思ってる。もしかしたら、どの世界でもそうだったのかもしれない。でも、僕はレックスやその…続きを読む
商業展開している他の作品なども含めてこの作者のお話は、良く言えば描写が淡白な作品が多いのですが、このお話は淡白だからこそ心に染みるお話になったと思います。普通なら長時間の時間スキップ描写は、その間…続きを読む
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