嫌われたくない――だから、アヤは隠し続ける。

ヒロインのアヤは過去に病気を患い、その結果生じたある身体的コンプレックスを抱えています。また、それを幼なじみの主人公や周囲には隠しています。

女性がヒロインの立場に置かれたら、このコンプレックスを隠したくなるのは当たり前の行動原理かなと思います。積極的にカミングアウトする人はかなりレアでしょう(有名人では何人かいますが、それは病気への理解を求める啓蒙活動という理由です)。私がこの物語でうまいなと思ったのは、過去に主人公が放った何気ない一言が彼女の動機をより強化している点です。

これから迎える夏、彼女の秘密を巡って一波乱起こることは間違いありません。彼女が抱える身体的コンプレックスが表沙汰になってしまうのか。主人公と彼女の関係は進展するのか。

続きを楽しみにしたいと思います。