杜
夜も寝静まった〈
「行くのか?」
「ああ」
「あの娘、軽傷だというし、もし、あの場所にいたのが俺だったらお前ほどうまくやれなかっただろう。オウル、お前はみんなを救ったんだ。あの娘のことも」
アウィスは
「今回のことだけじゃねぇヨ。俺はもう十分にやるべきことはやってきたゼ。
「……」
「外の世界じゃあ、勝ち組とか負け組とか言ってるみてえだが、俺はんなこたあ知ったこっちゃねーんだ。ただな、〈
「たしかに王国も一枚岩とはいかない。だが、組織は大きくなれば多かれ少なかれそういうものだとお師匠も言っていた。それに、〈
「〈
「……」
「そういうことだヨ。オマエも、心情を曲げるようなことは決してするなヨ。それが例え愛する者のためであってもナ。それを
アウィスは最初から
「心配しなさんな。俺がやることは今までと変わらねぇヨ。ただ、それが〈
「
アウィスは兄弟子の後ろ姿を見送りながら「まあ、
自分の
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