魔術少女と呪われた魔獣 ~彼と彼女と大精霊と錆びついた古き記憶の中の英雄~

作者 朝霧 陽月

67

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★★★ Excellent!!!

旅の女魔術師リアと精霊に獣人になる呪いをかけられた王子アルフォンス。

王子の呪いを解くために動くリア視点だと王道ファンタジーなのに、リアに恋した王子視点だとラブコメになる二重の面白さがあります!!

大精霊に起きた異変や過去の謎、リアの正体、時々出てくる幼馴染みが絡む恋物語を含めて、これからの展開も凄く楽しみです!

一人称視点で進んでいくので、各キャラ達が何を考えているのかなども分かりやすく、読みやすいまま物語が進んでいくので、ぜひ読んでみてください!

★★★ Excellent!!!

旅の魔女、リアは森を抜けようとしたが嵐に遭って道に迷う。
どうしようかと限界に達していたとき、大きな建物を見つけ、扉を開ける。
すると、そこには人間ではなく、二本足で立つ全身金色に輝く服を着た獣がいたのだ。

彼の名は、アルフォンス……って、ネタバレはいけませんね。
実はアルフォンスには、秘密があるのですが、その秘密を知ったリアは……。
別視点でアルフォンス側のepisodeもあり、心情描写に力を入れた作品だと感じました。そして、非常に読みやすい!

アルフォンスも好きですが、やはりリアのこの明るくも天然で、また謎めいた性格がとても魅力的に描かれているので、非常に好感を持てる作品です!
episode毎に、互いの心の距離感も近づいているのも注目ですし、見どころ満載ですよ!

★★★ Excellent!!!

 嵐の夜、心に傷を負った魔獣と秘密を抱えた魔女が出会う話です。文章は非常に読みやすく、癖のない言葉選びにより老若男女問わず好きになれる作品だと思います。ただ、魔女は癖のあるタイプでした。終始ペースを握り、魔獣を翻弄する様は文字通り「魔性の女」です。
 本作はストーリーだけでも十分に楽しめそうですが、ここで面白さに拍車をかける構成が組み込まれております。それは魔女と魔獣、互いの視点を繰返しながら進む点です。これにより元々良識のある魔獣の心中が描写され、想像している魔獣然とした態度とのギャップを楽しめます。
 次に、魔獣視点で書かれている飄々とした魔女の姿を、今度は魔女視点で見ることで、彼女自身の本音やおっちょこちょいな部分を知ることが出来ます。この二人の発言と本音を交互に見ることで、二人の人となりが読者に良く染み込んできます。そう思いました。
 読むほどに二人の事が好きになれます。そういう作品はキャラクターに愛着がわくので、会話をしているだけで楽しめるのです。ストーリーに愛着を加えることで、読者を掴んで放さない作品だと思いました。一方ストーリーに目を向けると、珍妙な二人の関係とうって変わって闇を抱えた面もありそうです。
 本作は魔獣たちの呪いを解くことが大きな筋書きです。これは某名作と同じだと思うかもしれません。まだ結末は分かりませんが、現段階において分かることは、アプローチが全く違うということです。似て非なるものです。これがどういうことかは実際に読んでみてのお楽しみです。私も続きを望んでいます。
 闇を抱えたと書きましたが、あくまで印象であり、魔女の明るさや強さ、魔獣の紳士的な物腰により「なんとかなりそう」という希望の方がが大きく締めています。これはストーリーの上手さというより(もちろんそれもありますが)人物像を上手く読者に伝える作者様の力だとお思います。
 まだまだ連載… 続きを読む

★★★ Excellent!!!

この物語は、呪いをかけられて獣人になってしまった王子を、偶然出会った魔術師の少女が救おうとする……という健気なハートフルストーリー……

なのですが

本作の最大の特徴は、その物語が『ヒロインの一人称視点』で描かれていることでしょう。これによって、普通のボーイミーツガールファンタジーではなく、逆にガールミーツボーイになっています。ちょっと不思議。

好奇心旺盛で、やたらと床で寝たがる(気になる方は読んでみてください!)暴走魔術師リアちゃんが、どのように卑屈な王子様の心を溶かし、呪いを解いていくのか、ぜひぜひ本作を読んで確かめていただきたいです。