いくら大人になって、人生の難しさや自分の矮小さを知ったとしても、純粋な眼差しで私達の背中を見つめ、将来にわくわくしている彼や彼女だけは裏切りたくないものです。期待に応えることは無理かもしれません。スターやヒーローになれる人間は一握りです。しかし、大人には大人なりの、カッコイイ人生の歩き方ってものがあります。それだって簡単な事ではありませんが、その姿だけでも見せてやりたいです。
この物語を読んだおかげで、私の彼のギャーギャーとうるさい声がまた聞こえ始めました。今まさに、後ろで飛び跳ねています。「ちょっとまってろ、いまやるから」と、強がりでも言ってやろうかなと思っています。大人ですからね、子供には優しくしてやらないと。
とても面白かったです。読んでよかったです。