10 光

「あの星を解放しろ」

 列の先頭で金髪の青い目をした男が、上位天使に話しかけていた。

 上位天使は何も答えず、手を男の頭上にかざした。

「やめろ!」

 男は叫びもがき、天使の腕を両手でつかみ返すと、手の平を逆向きに天使に向けた。自らが発する光を浴びた天使は、光の効力にやられ姿を消した。


 列を警護していた天使たちが男を取り囲んだ。

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