本作は異世界転移の逆、異世界そのものが現実世界に転移してしまったという物語です。
アラフォーで三児の父親である主人公は、稼ぎが少ないことを妻から詰られ、また子どもたちからも決して尊敬されてはいなかったようですが、ある朝、世界が突如として変質したことに気付き、現れた魔物を倒してレベルを上げます。どうやら全世界規模で魔物による災害が起こっているらしく、また人々にはステータスと魔法の概念が生まれたようでした。
家族は一丸となって生き残るために順応していきます。そこには頼もしい威厳に満ちた父の背中がありました。
まごうことなき傑作です。いずれはネット小説の枠組みから越えて出てくるかも知れません。異世界転生・転移好きな方、また家族ドラマが好きな方にも特にお薦めです。