不幸の仔犬とは中々斬新なアイデアですね。文中にもありましたが十匹以上の子犬を産ます必殺があるというのは結構大変です。それ故達成できない人もまた多くなる、という事で不幸の手紙と比べるとかなり恐ろしいシロモノです。そう考えると怖いお話でした。
作者からの返信
マサユキ・K様、コメントありがとうございます。
不幸の手紙は、手紙という平べったい紙だから、まだラクなのだろう。そんな考えが、発想の根底にあった気がします。そこから『不幸の箱』というのを考えたのですが、展開図が送られてきて組み立てるのでは手紙と大差ないし、立体物としての箱そのものを使ったホラーでは、映像作品で凄く好きなホラー(ペットを拾う感覚で箱を拾ってきたら、それこそペットのように餌を食べ始めて、人食い箱となって……という作品)があるので、頭がそちらに引っ張られてなかなか良い展開を思いつけず……。
紆余曲折の末、子犬になりました。でも子犬だからこそ『そう考えると怖いお話でした』と言っていだたけて、「結局これでよかったのだ」と嬉しくなりました。
烏川様、企画にご参加いただいた作品、どれも楽しく拝読しています。
日常の中に潜む違和感、その違和感に気付き、奇妙なことに巻き込まれる人々の運命。
私たちもまた、(ホラーに巻き込まれているわけではないのに)自分の将来の成り行きを何も知らないですが、その不安定で先の見えない、何が起こるか分からない将来と、重なり合う部分もあるように思います。
今は平穏に暮らしていても、いつか、こうして命懸けの奇妙な出来事に遭うのかもしれません。(できれば出会いたくはないですが、笑)
毎回発想に脱帽致しますが、今回は不幸の手紙のネタですね。私が小学生だった頃も流行りました。何通もらったか分かりません。
追い掛けてくるように目の前に現れる子犬も恐いですが、事故に遭った同級生を嘲る女の子たちの方がホラー案件のように思いました。
人の本音なんて聞くものではないですね……。
他の作品も楽しみに読ませていただきます。
作者からの返信
スエテナター様、コメントありがとうございます。
大元は「不幸の手紙」でしたが、手紙そのままでは小説にならないので、それが箱になって、でも箱だって手紙と同じ紙類なので、さらに変わって……。行き着いた先が「不幸の子犬」でした。
>追い掛けてくるように目の前に現れる子犬も恐いですが、事故に遭った同級生を嘲る女の子たちの方がホラー案件のように思いました。
私はオカルト関連の「怖い」よりも「人間が怖い」の方が好きなようです。だからこの作品も、本来はオカルトメインのはずなのに結局はそっちになったのだな、と改めて気付かされました。やはり素人小説というものは、作者の個人的趣味全開になりますね。