私とあの子何方を取るの? 兄様

一ノ瀬 彩音

第1話 兄様

初めまして、私のお名前は櫂戸鞠カイトマリです。

年齢23歳で職業がごく一般的なOLです。

OLという事なので会社員です。


実は私には兄様がいて兄様のお名前が櫂敦也カイアツヤです。

年齢25歳で職業がサラリーマンです。

サラリーマンといっても会社員です。

特に何もございません。


私は敦也とは呼ばないで兄様と呼んでおります。

兄様からは敦也と呼んでいいと言われてますが、

私は兄様って呼ぶ方が呼びやすいのです。


私は兄様が大好きで大好きで堪らないのですが、兄様には

仲良くしている女性がいるのです。


その兄様が仲良くしている女性のお名前が倉木茉莉クラキマリ

年齢23歳で職業がOLです。

OLといってもただたんに会社員です。


問題なのは兄様と同じ企業に勤めているという事です。

私は兄様と別の企業に勤めているから困っているのでした。


倉木茉莉という女性は兄様と同じ企業に勤めているからいつでも仲良く出来て

しまうから私はヤキモチをやいてしまいます。


その事を兄様に言ってもいつもはぐらかすのです。


きっと兄様は倉木茉莉という女性が大好きなのかもしれません。


私は兄様に問い詰めるために兄様のお部屋へ行こうとしています。


今、私は自宅に居て兄様も自宅に居るのです。


兄様のお部屋の前に到着すると私はドアをノックしてからお部屋の中に入ると

目撃してしまうのです。


兄様と倉木茉莉という女性が口付けを交わしている所を…………。


なんでそんな事になっているのか、私には正直わかりませんでした。


せっかくなので兄様に問い詰めます。


「兄様、私とその女性の何方を取るの?」


兄様は私に気づいて私にこう言ってきました。


「もちろん、茉莉だろ」


「そ、そんな…………」


私は相当ショックを受けている。


兄様が私を選ばないで倉木茉莉という女性を取るなんて…………。


私が落ち込んでいる所に倉木茉莉が私にこう言ってくる。


「妹さん、残念でしたね、うふふっ、所詮そんなものよ」


私はその言葉を聞くと

「倉木茉莉さん、何でそんな事を言うのよ、私の兄様を返して!」


「嫌よっ、返すわけないじゃない。私も敦也の事を愛しているもの」


「どれだけ愛しているのか、証明して見せなさいよ」


「いいわ」


倉木茉莉はその場でいきなり服を脱ぎ始めてパンツとブラジャーという姿になる。


「敦也どう?」


「茉莉の身体は綺麗で美しいな」


「ありがとう、敦也」


敦也は倉木茉莉のブラジャーの上からお胸を触っていてとても良さそうな感じである。


そんな所を見せつけられた私は

「本当に兄様と倉木茉莉は愛し合っているのね」


倉木茉莉は

「そうね、これでわかったでしょ」


「はい、わかりました」


私は諦めて兄様のお部屋から出るとドアを閉めて自分のお部屋へと戻ることにしたのです。


自分のお部屋に戻ると私は泣き出してしまってどうしようもなかった。


まさか、兄様が倉木茉莉と恋人になっているなんて思わなかった。


それに倉木茉莉は下着姿となり、兄様を誘惑して誘惑された兄様は喜んでいた。


私があの場に居る理由もない。


これで私はひとりぼっちとなるのでしょうか。


しかし、このままでは私は終わりません。


必ず、私も異性とお付き合いをして幸せになるんだ。


兄様だけが男性じゃない。


きっと素敵な異性を見つけて幸せになるんです。

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私とあの子何方を取るの? 兄様 一ノ瀬 彩音 @takutaku2019

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