第2話 朝

そうだ。私はそうだ。

辞めたんだ。

自分の意思で。

あの時に、決めてー


布団から抜け出して、体を床に下ろした。

ふと目の前に、鏡に映った自分の姿が映る。

「顔、青白いな」

髪もボサボサだ。とりあえず顔を洗う為に洗面所に向かった。ターバンをつけて、洗顔フォームをとり泡を当てる。何も考えないでいよう。いや、頭の中は次の事でいっぱいだ。そう、大量に泡だつ洗顔で。

量が多いが勿体ないので、一気に顔につけて、洗い流しす。冷水が今は心地が良かった。

そして再び鏡に自分が映る。


私は、

私はー


大学卒業してから3年目、やっとの思いで手に入れた職を1週間で手放した。


再び無職。4年目突入だ。

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白のモノ語り 七詩みしろ @knid

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