第2話 朝
そうだ。私はそうだ。
辞めたんだ。
自分の意思で。
あの時に、決めてー
布団から抜け出して、体を床に下ろした。
ふと目の前に、鏡に映った自分の姿が映る。
「顔、青白いな」
髪もボサボサだ。とりあえず顔を洗う為に洗面所に向かった。ターバンをつけて、洗顔フォームをとり泡を当てる。何も考えないでいよう。いや、頭の中は次の事でいっぱいだ。そう、大量に泡だつ洗顔で。
量が多いが勿体ないので、一気に顔につけて、洗い流しす。冷水が今は心地が良かった。
そして再び鏡に自分が映る。
私は、
私はー
大学卒業してから3年目、やっとの思いで手に入れた職を1週間で手放した。
再び無職。4年目突入だ。
白のモノ語り 七詩みしろ @knid
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。白のモノ語りの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます