第44回:思わぬ所で恥をかかない為にも(補講)

今回は別のタイムリーネタには『触れない』方向でお願いします。ソレとは全く別のテーマで。一次創作外+メタ発言あり。


・思わぬ所で恥をかかない為に

 スポーツ題材の作品であればルールは本編中に説明されたりもしますよね。さすがに1話毎に追加すると文字数稼ぎを指摘されます。以前にも言ったかもしれませんが。カードゲーム物の場合は、新たなルールやカードが出てきた際には使用したカードの効果を読み上げたりします。『遊戯王』などでよくつかわれている手法ですね。


 カードゲームの場合、実際のカードゲームとルールを全く同じにする物とオリジナルカード扱いで商品版とは別にするケースがあります。『遊戯王』だと一部のカードをアニメオリジナル扱いにして、正式収録の際には変更されていたりします。今回言及するのは、と言えるでしょう。


 では、実際のスポーツで創作とルールが異なる部分が出たらどうしますか。実際のスポーツとはかけ離れている箇所であれば、本編中での説明や「この作品はフィクションです」と言った注意書きである程度は回避できます。実際のスポーツでは健全な競技なのに、それを元ネタにした架空スポーツではエロ要素全開、中にはグロ注意だったり……色々と事例があるので、何をいまさらとツッコミが来そうですが。特に、最近になって登場した『神田川JETGIRLS』に至っては……ジェットスキーが題材ですが、別の意味でもエロ要素が高めですし。


 その一方で、実際のスポーツと創作の方が全く同じスポーツの場合は、少しの矛盾で識者のツッコミは避けられません。そうならない為にも、ロケハンや経験が物を言うのです。過去に失敗した事も、それを糧にして次回に活かせばいいのです。さすがに野球とかサッカーで初心者でもわかるようなミスがあれば、炎上は回避不可能ですのでちゃんと調べておきましょう。

(ただし、高校野球で議論されている「ピッチャーの投球数制限」等は実際の方で適用されていなければ、現状では架空のルールと言われるかもしれません)


 そうした情報と競技を合わせることで架空競技を立ち上げるのです。ARゲームにイースポーツ要素を足したり、リズムゲームにパルクール要素を足したりした自作の事例が、もしかするとお手本になるかもしれません。実際にそう見るかどうかは読者次第……。何事もご都合主義を「ファンタジーなので」や「フィクションではよくある事」で片付けず、ある程度はリアリティを持たせることが重要なのですよ。

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