第3回:「テンプレにはもう飽きた」な人へ(補講)

タイトルの段階で出オチですが、個人差あります+さっくり終了+メタ発言全開です。


・異世界転移からの転移

 異世界へ飛ばされたと思ったら、また別の場所に飛ばされたというのはよくあります。異世界転移物のエンディングで「今から現実世界へ戻します。ただし、あなたはこの世界で過ごした記憶は失われます」な流れで戻るのもあれば、物語途中で現実世界に戻されたりもしますよね。『聖戦士ダンバイン』ではある人物の逆鱗に触れたことで、オーラマシンを含めた戦力が現実世界に追放されてしまいます。ちなみに、ダンバインでは追放前にも新宿上空に事故で飛ばされてしまうというのもありましたが……。異世界に飛ばされた、もしくは異世界へ転生したというパターンばかりがランキングを独占して飽きている……と思った人は別のアプローチで攻めて見るのが良いのではないでしょうか?


・ラスボスがいきなり出てくる

 これも実は過去の作品で使われた手法です。主人公がラスボスを兼ねるような作品は対象外ですが……。その中でインパクトがあったのは『魔界塔士SaGa』(初代サガ)でしょう。そこに出てきた、あるスーツを着たような人物が……唐突に町にいた事を。彼こそが、実はラスボスの『かみ』なのです。こう言う見せ方をして、後に様々な場面で『かみ』と遭遇、最後のダンジョンでは今までのネタばらしを行って、そこからラストバトルとなります。殺人事件を題材にしたようなミステリー作品では、犯人が最初の被害者となる人物と接触する事もありますし、別ジャンルの手法をファンタジーに転用したようにも見えると思いませんか?


 こうした事例を踏まえると、単純なテンプレだけでランキングに載って優越感を得るか、それより先を見据えて作品を組み立てていくか……そうした心構えで小説のクオリティも変化していくかもしれません。目的なしで小説を何となく書いてランキングに載ることはありませんし、モチベーションが上がらないでしょう。ピクシブの二次創作でも「承認欲求」や同じ作品ファンに見てもらいたいという目的で書いているケースが多い事からも、この辺りは何となく分かっていただけるでしょうか。


 皆さんもモチベを上げるために様々な方法を試し、試行錯誤していく事も重要です。その為にも、最良の方法を発見して作品を書きやすくするようなスキルを磨いていきましょう。

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