第7話 新たな女性タレント達
暫く遥のマッサージの面倒も見たら、最近遥もテレビや、読者モデルの本に見かけるようになった。
(意識して見るようになったからかな?)
一はそれで別に喜ぶ訳ではなく、日々整体の練習をしていた。
翠も遥も忙しくなったので、普通の高校生活を送った。
学校では、
「最近霧島翠が雑誌で出てるわねぇ。」
「いやいや、期待のホープは宮岸遥よ。」
女子達はキャッキャ、うふふと話していた。
一の耳には入っていたが、別に興味もなく、休み時間は本を読んでいた。
暫くして、家に帰ると玄関に二人の女性が立っていた。
「あのどなた?」
「山岡一さんですか?」
「はい、そうですが・・・。」
「私達、宮岸遥の同じ事務所で親友の、加藤春と、宮本アキです。」
「はぁ、要件は?」
「お願いです。私達を綺麗にして下さい。」
「はぁ。」
二人の話を聞いた。暫く一は無言になった。
「少し買いかぶりをしています。身体を整えるだけで、綺麗になれるとは・・・、どうなんだろ?考えたこともありません。ただ治すだけです。」
「あれ少し話が違う。」
宮本アキは言ったが、
「とりあえず、私をマッサージして下さい。」
「はあ、マッサージするのは良いですよ。」
加藤春は言った。
加藤春、大学生モデル。少し仕事が低迷し、それを打破する方法を考えていた。
「宜しくお願いします。」
「どこを整体すればいいですか?」
「全部です。」
(またか・・・。)
一はやれやれと思った。
「とりあえず老廃物を排泄しますが、いいですか?」
「宜しくお願いします。」
「じゃあ、リンパマッサージですね。」
春はドキッとした。
「リンパってあの、リンパですか?」
春はドキドキしながら聞いた。
「はい、あのリンパです。」
一は淡々と言い、
「あのオイル塗るので着替えて下さい。」
「・・・はい。」
春は渋々一の言う通りにした。
(大丈夫かしら。この男子。)
アキは不審がっていた。
そして、春が着替えた後、春を仰向けにした。
リンパは優しくそっとなでるらしい。
だから一はオイルを塗って優しくリンパのあるところをマッサージした。
「まずは鎖骨からいきます。」
「あん、いきなりそんなところ、ん。」
春は喘いだ。一が優しく触るから、春はゾクゾクした。
「ん、ん、ん。」
そして、小顔にするために、耳たぶ付近をマッサージした。
「ん。気持ちいいです。」
そして今度の二の腕は脇の下である。
「あっ、そんなところ。あっ。あっ。」
そして、ラストは脚のリンパマッサージ。
「ん。あっ。」
春の吐息が漏れた。
一は優しく揉んだ。
(あっ、これはヤバイ。感じちゃう。)
遥は身体をピクピクし始めた。
「あっ。ん。あっ。」
我慢していた声が漏れた。そして、かなり際どいところも揉み始めたため、
「えっ、そんな。あぁっ。」
遥は止めようとしたが、間に合わず、海老のようにピクピクしていた。
アキは春の感じているところを見て思わず、手を下半身に置いた。
高校生整体師山岡一の女子タレ達の身体メンテナンス 峪明博 @sakoakihiro
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