第3話

ピーピ ピーピ

うるさいアラームに起こされた。

重い体を起こし今日の業務を行う

飯を食べに行くかあ

食堂に向かい扉を開けるとそこに広がっていたのは

赤い光景

そして中央に立つもはや見慣れた黒い生物

立てば9メートルある体

長い頭に頑丈な歯 2足でも4足でも移動できる足 鋭い爪のある手

そして骨が突き出て棘のようになっている尾

その全てが凶器

最悪にして最恐そして人類の天敵

その名をデスペンサー

ギッ

吠えたように聞こえた。

気付かれた。

すぐに扉を閉め非常用ボタンを押し食堂を隔離する。

サイレンが鳴り響く

管制室に向かう

誰もいなかった。いやいた、死体となって

カメラを見る。

ほとんどの場所が赤くなっていた。

デスペンサーは数千匹侵入していた。

そして、管制室の扉が音を立てて壊れ奴らが入ってきた。

何もせずそれを傍観していたら食われ........



ピピッピピッ

はぁはぁはぁ

「夢?」

ベッドが汗で濡れていた。

念のためコンバートアサルトを持って食堂に向かった。

すると、

「朝から物騒なもん持ってどこ行くんすか総長」

驚いて体が跳ねるように動いてしまった。

「そんなに驚かなくて....ロックかけてないじゃないですか銃」

「あ、ああ すまんすまん 気にすんな」

「いや、気にしますって」

どうやらあれは本当に夢だったようだ。

「すまんが、これ置いてきといてくれないか」

「ええ〜いいですよ」

「頼んだ」

ライフルを彼に渡し食堂に入った。

その後食事を済まし

司令室に行こうとしている最中

観測員から放送が入った。

「全戦闘員戦闘態勢」

やれやれようやく戦えるようだ。

第8ブロックに走って行く

メガネを付け拡張現実を起動

「状況」

「卵が孵化したようです」

「タイミングが良すぎるな」

「謎が多いですからわかりません」

「それは後回しにして。いつもの迎撃態勢をとり、殲滅する」

カドレモの射出場に着いた。

No.は285

探してるとすぐに見つかった。

ボタンを押し出てきたタラップに乗る。

すると本体の中に入っていった。

操縦席には大量のスイッチやレバーがあった。

カドレモを起動させ射出装置の上に乗る。

「ブレーキセット、オーケイ」

「エンジン点火」

「了解、エンジン点火 最大」

レバーを最大まで下げスイッチを上げると

後ろから轟音と振動がきた。

そして

「システム、オールグリーン カドレモ部隊射出」

聞き覚えのある秘書の声だった。

直後カドレモは凄まじい速度で船外へ進んでいった。

慣性の法則によって頭を席にぶつけてしまった。

いてえ

速度は秒速600メートルを超えている。

気づけば宇宙にすでに出ていた。

奴らがこちら側に向かってきた。

武器を抜く

スイッチを押しプラズマを発生させる。

超高温で奴らを焼き切る。

その質量のない刃には数十兆のエネルギーがある。



そして、戦いが始まった。

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終焉 @tennbinn

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