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『いわゆる女神』化されてしまった女神は、象徴的でありエロスを失っちゃっているように思いました。
これってつまり、キリスト教の影響なんでしょうか?本来、エロスを発散しない女神なんてものは女神ではない!と個人的には思うんです。でも、怖い教会の手前、エロスを剥奪された、キャラクター化された女神を書かざるを得ない。
対して、ベラスケスはリアルな女神を描いてみせた。もっとも「対教会対策」として、付け足しのようなキューピットを配して。・・このリアルな女神には、実在のモデルがいたような?顔つきが些か明白でないのは、見るものが見れば判る、という程度にぼやかした?女神なのに顔を中心に置かないのは、なんとも妙に思うのですが?
もっとも、後ろ姿で顔を鏡を介して朧に見せるという構図にしたお陰で、女神の背中とお尻の美しさ、エロスを思う存分堪能できる、ということに成功しているようには思いましたが。
いやあ、絵画って素晴らしいけど難しいですね!
作者からの返信
キリスト教の影響は多少なりともありますね。ヴィーナスはキリスト教から見れば異教の女神ですからね。ベラスケスの女神は彼自身の知の企みの延長線上にありながら異質の絵画ですね。次回はそこも含めて描きたいと思います。そこがこの作品の本質でもあると考えます。お読み頂き本当にありがとうございますm(_ _)m🌿
絵画の知識が素晴らしいです。読んでいて私も勉強になります。
美術館って憧れますよね。私も一度でいいから行ってみたい……
作者からの返信
淵海れもんさん この番外編を書き始めた頃から。徐々にコロナの気配が忍び寄り。その間に東京で開催予定だった、本作のナショナルギャラリー展も中止となりました。拙い文庫ですが。せめてお読み頂き伝わるものがあればと思います。この番外編に関しては。この愚作者の意識は、ものを書いたり描いたりする方に向いている。そんな気がしています。これからも丁寧に心を込めて描きます。お読み頂きありがとうございますm(__)m🍀