第4話 先輩冒険家~冒険レクチャー(3)

主だった話を終えてギルドに戻ると

「あっ、やっと帰って来た」

そう言いながらエレナが一人の女性と一緒に現れると

「ん? アンジュちゃん、その装備、何処で?」

その問いかけにアンジュは先程クレハから装備を頂いて来たことを告げるとエレナが驚いた顔でクレハを見つめた。


すると女性は微笑ましげに

「あら、クレハったら、貴方が先輩風を吹かせるなんて珍しい」

そう言いながらアンジュに

「初めまして、アンジュちゃん、私は第五世代アドバイザーのツキカゲと言います、エレナから話は聞いていたわ、待っていたのよ、貴方の基本アドバイザーはエレナだけど、私も第五世代の職業になっている貴方のサブアドバイザーをする事になったの、にしても、あの、クレハが装備までタダで揃える期待の新人か、いいわねぇ~」

その言葉に察しが着いた。


クレハがビギナーレクチャーするなんて

稀少価値なのだと、そんなに期待されているのかと思えばクレハが

「おだてているとこ悪いが、俺は気になっだけだからな、こいつらが変に騒ぎすぎなだけだ」

そう言いながらアンジュに微笑むと

「エレナ、ツキカゲ、彼女に大体のレクチャーは済ませたんだが、魔剣士の俺ではルーン使いのレクチャーはさすがに無理でな、頼むよ」

その言葉に頷く。


やがて、アンジュに

「じゃあ、初期契約と行きましょう、着いてきて」

そう言いながら歩き始めたので、そんな、ツキカゲを見ていたエレナがクレハに

「どうせ貴方も行くのでしょ、一緒に行く?」

その言葉にクレハが無言で頷くと共に歩き始めた。


4、先輩冒険家~冒険レクチャー(3)


街の外に一緒に行くとツキカゲが頷き

「ちなみにルーン使いの仕える使い魔ってね、魔物なのよ、だから、基本、使い魔にしたい子に出会ったら、躊躇してはダメ、ここで気をつけなきゃ行けないのは、使い魔だって、攻撃してくる普通の魔物という事、だからよくある事例で1番聞くのは使い魔の裏切りね」

その言葉にアンジュは不安そうに

「裏切るんですか?」

オドオドと聞けば頷くとツキカゲは微笑み

「大丈夫よ、ルーン使いのレベル以上の使い魔でなければ、まずは、そうはならないわ」

そう言いながらルーンを取り出すと

「ビギナーズルーンはあるかな? エレナから受け取ってると思うけど」

そう言いながらアンジュを見つめたのでアンジュが取り出した。


「OK、なら、あそこにいる犬で試しましょうか、初契約だから、失敗はしないから安心してね」

頷くとアンジュは犬の前に立った。


犬は可愛らしい足を伸ばし優雅に日向ぼっこを、しているらしく、アンジュツキカゲに

「どうすれば?」

そう問いかければツキカゲが頷くと

「簡単よ、勝ってきなさいな、勝てばわかるから」

そう言いながら犬の前にドンと押し出されてその音で犬が吼え始めればアンジュは息を小さく吸うと短剣を取り出した。


短剣を構えて切りかかれば

「キャン」

と痛そうに声を上げるのでアンジュは倒し終えるとビギナーズルーンが光輝き出したので、アンジュは犬に向けた。


犬の体が吸い込まれて消えていくと

ツキカゲが頷いたのでアンジュはホッと息を吐き出すとツキカゲが

「捕まえた、その子に名前を付けてあげてね 、そうしないと契約が終了にならないから」

そう言われてアンジュはルーンに触れると名前を入力してくださいと出てきたのでアイラと書くと決定を押した。


すると、ビギナーズルーンが、赤くなったので

アンジュが嬉しそうに微笑んでいた。

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ディスティニックオブザルーン リナ @rina9756

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