第3話 先輩冒険家~冒険レクチャー(2)

3、先輩冒険家~冒険レクチャー(2)


「ここは?」

そう問いかければクレハは頷き愉快そうに

「活気があるだろう」

自慢げに誇られて戸惑いながらクレハに

「はい、確かに」

そう言いながら頷けばその中の一つ、ルーン屋の模擬店に立ち寄ると

「やぁ、店主、売れてるかい?」

その問いかけに店主は頷き

「お陰様で25個売れたよ、で、クレハの旦那、今日は、何をお探しかい?」

その問いかけにクレハは頷いた。


「新米ルーン使いを連れてきたんだ、ここは、一番、安心な店だ、第五世代ならともかく、第一世代のルーン使いなんて稀少価値だからな、足元見られる心配はあるがここは、俺のひいきにしている店でね、新米ルーン使いでも安心して購入させれる、あっ、店主、おじょうさんに見合うルーン使い用の装備一式見繕って上げて、出たてですぐ狩りに困るようだと可哀想だからな」

その言葉にルーン店主は頷くとアンジュを見つめた。


そしてアンジュに男性の店主は頷くと

「君、今日付けでビギナーになった子かい?」

そう言いながらアンジュに微笑むと

「ええ、アンジュです、カード見ます?」

その問いかけに店主が頷くと

「見せて貰ってもいいかな?」

アンジュは頷くと職業カードを差し出した。


「アンジュさん、ね、第五ではなくて第一ね、なら、この当たりか」

そう言いながらルーンを持ってくると

「ビギナールーンよりは、確立性が高い、ユアルーンだ、ユアの意味は、ユア神、つまり、水の神にちなんで名ずけられた魔法結晶だね、の中でもレベル1だから、今のおじょうさん、でも安心して扱える、短剣は初期だろうから、これも付けよう」

そう言いながら銀のナイフを取り出した。


そして、アンジュに

「身を守るのに初心者装備だと怖いだろう、こいつはリオの短剣、攻撃すると

火が出る、火のルーンを組み込んで打ってある、とりあえずは初めはこれでいいだろうあとはその装備かな、雨風のマントくらい着ないと、何かあったら大変だよ」

そう言いながらアンジュに差し出す。


それらにアンジュはクレハに

「お金無いです、こんなに無理ですよ」

そう言えばクレハは頷くと

「こちらは、俺の奢りだ、これよりいいのも売ってはいるがそちらは自分で買いなさい」

その言葉にアンジュは救われる気持ちで

「ありがとう」

と呟いた。


クレハとの帰り道、アンジュはクレハに

「その、ルーンの使用法が、まだ、よく、分からなくて」

そう言うとクレハが頷き

「ルーンは、魔物を封じ込める力を持つがそれはルーン使いでないと」

そう言いながらアンジュを見つめ微笑んだ。

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