第2話 パッパの神様2


 さっき、スターウォーズの怪物と思っていたので、それを払拭するためにか、目を閉じた状態で、パッパの神様が現れて下さった。

神父が着ているような黒い服装だった。お顔を少しお見せになったら、マディソン郡の橋の頃のクリント・イーストウッドという雰囲気だった。

しかし、近付いて見ようとすると、手で顔を覆い隠され、あまりはっきり見えなかった。

それに古い映画のように映像にノイズが入っていた。

神原誠の命様は修道士が着ているようなオフホワイトの服を着ていらっしゃった。階級によって服装が違うのかも知れない。

そう書いていたら、

「恵さん、怒りますよ。階級何て神にはない」

と叱られた。しかし、私は確かに神様にも階級があると思う。


「神は必ずフルネームで言わなければならない」と神様に言われたので、神様の名前を書く時はフルネームで書く。


神原誠命(じんばらまことのみこと)様が初めて来られたのは、2003年の四月だった。

家で就寝中に突然、

「恵さん、恵さん、」と呼びかけられ、

「神原誠命です」と名乗られた。

 その時、絵里ちゃん(天使、ガブリエル、声が姪の絵里ちゃんに似ているので私はそう呼んだ)も一緒に来られた。声だけで、姿は表せられなかった。

その日、私の精神世界は一気に広がった。

それ以来、ずっと今に至るまで、神様達と共に生活をしている。

 

神原誠命(じんばらまことのみこと)様が出現したのは、2003年秋の日の午後で、 家のソファーでうたた寝をしていた。

頭上で呼ばれたので、見ると、胸が初めに見えた。

見ると言っても心眼で見るというか、第三の目で見る感じだった。

目と目の間の少し上の所から映像が入り、はっきりと見えた。

オフホワイトの服に、絹のロープでウェストをしばった修道士のような服装だった。

足元をすっぽり包み込むような靴で白だった。

後から鉛筆でスケッチした程、そのお姿を明確に思い出すことが出来た。

顔を見たいという気持ちがたかまり、上の方を見ると、鼻から下は髭で覆われていた。あごひげも5センチは伸びていた。

目は東洋人でも西洋人でもなく、黒い瞳で、スペイン人の雰囲気を漂わされていた。

神様は私の手と足を触れずに暖めて下さった。私は幸せな気分に浸れ、感動した。

その暖かさで、少しも怖くはなかった。

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