第7章―5

 そして。

 にゃか女の校舎、屋上。冷たいコンクリートの上。二人並んで大の字になって。

 真冬だというのに汗を滲ませながら、今、あたしたちが見つめているのは視界いっぱいに広がる青だった。雲ひとつ浮かんでいないその青は、いつかあたしがこの場所で見たのと同じように、澄み切った色をしている。


「ねえ」


 この場所に辿り着いて、どのぐらいの時間が経ったかな。

 青を眺めながら、二人分の呼吸を耳にしながら、ぼんやりとそんなことを考え始めたとき、疲労混じりの声をあたしに投げてきたのは鮫島さんだった。


「ナゴは、どこにいるの?」

「うーん、……そうだねえ」


 言ったあとで、ふふ、とあたしの口から小さな声が洩れる。

 その問いかけに正直に答えるのであれば、


「ここにいるはず、なんだけどなあ」


 これがあたしの回答だ。


「いるはず、って」

「途中でさ、見失っちゃったんだもん。ナゴのこと。校舎の階段をのぼるところまでは見えたんだけどね。あとはもうあたしの推測、……みたいな?」


 すると大きなため息がひとつ、あたしの耳に届いた。

 どうやら鮫島さんがあたしの言い分に呆れている、らしい。


「ねえ、聞いてよ鮫島さん」

「聞いてって、一体なにを? 言い訳?」

「違うんだって。ほら、ナゴって屋上がお気に入りじゃん? だからさあ、案外間違いじゃないかもって。あたし結構マジメに考えてここに来たんだよ?」


 けれどもまた、鮫島さんがため息が零す。

 それからやっぱり呆れたみたいに一言だけ、


「もういいわ」


 そう言った。


「もういいわ、か。それってすっごく辛辣じゃんね」

「あなたが私に言わせたのよ。きっと自覚はないのでしょうけど」

「うん。ないね」

「ええ、そうでしょうね」


 あなたってそんな感じだもの、と付け加えてから鮫島さんは黙り込む。再び青を眺めることに集中し始めたのだろうか。

 ならば、と。あたしは青を眺めるのをやめて、そっと上体を起こす。

 ナゴを見失ってしまっても、そうなったのであればそれはもうしょうがないことで、だったら次にあたしがやるべきことは決まりきっているのだから。


「……なにかしら」


 あたしの隣で相も変わらず大の字になったままでいる鮫島さんに身を寄せると、その彼女の顔を覗き込む。そうしたら、すうっと夜空の瞳が細められた。

 もしかすると鮫島さんは、もうあたしが言わんとしていることをわかっているのかもしれないね、なんて。

 頭の片隅でそんなことをうっすらと考えながら、なんでもない、なんの意味も持たない言葉を口にするようにあたしが告げるのは。


「ここにいればいいじゃん」


 と。そんな言葉で。

 鮫島さんはあたしを見上げたまま。だけど何も言わない。言おうと、しない。


「ねえ」


 鮫島さんが何も言わないのなら。

 だったら何か口にするまで、あたしは何度だって言うよ。

 最後の最後まで足掻くって、あたし、そう決めたんだ。

 古武さんにだって、鮫島さんのことをまかされた。

 だから、


「お母さんのところ。もう、行かなくていいじゃんか」


 放つ。さっきよりも強く。あたしは、言葉を。

 放って。そうしたら。薄く、薄く、鮫島さんが笑った。


「あなたがそれを私に言うの?」


 どくん、と。鮫島さんの静かな声に、あたしの心臓が跳ねる。

 その声に感情は見えなかったけれど、なんとなく、その言葉にはこんな続きがあるように思えてならなかったのだ。


 両親に愛されている、あなたが――と。


「あたしには言われたくないだろうね」


 口を噤んでしまいそうになる自分を、けれど殺して。


「でも、ごめん。言うよ。鮫島さんが嫌がったって、傷ついたって、あたしは言うんだ。鮫島さんが傷つかないようにって、優しく見守る役目は古武さんにまかせる。あたしの役目はそうじゃない、鮫島さんのことを傷つけてでも、そうした方がいいんじゃないかって思ったら、遠慮しないでそれを言ってさ。そうして鮫島さんに、あたしはぶつかっていくの」


 そうして平気なふりをして、言葉を続けた。いつもよりも少しだけ、早口に。

 だけど、だ。


「他人なのに?」


 問われた瞬間、あたしの喉が確かに鳴った。

 言葉がそこで詰まる音。滞ったことを、示す音。

 すると鮫島さんの笑みが深くなる。それはとても綺麗な笑みで、だけどそれでいて濁りがあって。なんだかこの世界を諦めてしまったかのような。大袈裟なんかじゃなく、あたしにはそんな顔に見えて。

 そうしたら。

 ああ、そうだ。そうだよ、って。

 思い出したのだ。鮫島さんと初めて出会った、あの日。あのときのこと。


 あたしはね、鮫島さん。

 あなたのそういう、世界を諦めてしまったみたいな、そんな顔がさ。

 あたしに似ているのかも、って。そう思ったんだ。


 思い出したら、喉で滞っていた言葉たちが迫り上がってきた。

 そうして迫り上がってきた言葉は、もう止まらずに、あたしの唇からすべて零れ落ちていく。


「小さい頃からさ。あたし、親に愛されて育ってきたんだ」


 鮫島さんの顔から笑みが消えた。

 瞳を細めて、あたしを見据えて、


「いきなり、なに?」


 脈絡なく紡いだあたしの言葉に放たれた問いは、当然のもの。

 それでもあたしは鮫島さんのそれには答えずに、夜空の瞳を見下ろしながら言葉を並べていくのだ。


「お父さんもお母さんも、あたしが望んだものはなんでも買ってくれたし、最初はそれで満足してたんだよ。あたしも。でもね、小学生の頃。百八十度変わっちゃったんだ、考え方が。だってあまりにも何もかもが自分の思い通りにいっちゃうんだもん、それってなんてつまらないことだろうって。そう、つまらないと思ったの。それからはそういう考えを持って生きてきた。そして高校生になって、考え方は変わらなくて、そんな中であたしは見つけたんだ。鮫島さんを。世界をつまらないと――ううん、違うね。もっと、こう、諦めたみたいな顔してる、あなたを見つけた。そんなあなたを見つけてさ、あたしは嬉しくなったんだ。ああ、この子は、あたしと似ているのかもしれないって。そう思ったから」


 鮫島さんが、ゆるりと瞬きひとつ。

 それからそっと、囁くように口にしたのは。


「似ているのかも、しれない?」


 そう。あたしがたった今、紡いだ言葉で。

 怒りも、悲しみも、いかなる感情も見えてこない彼女の声を耳にして。どんな感情も見えないその夜空の瞳に映る自分の顔を見つめながら、あたしは小さく笑った。笑って、かぶりを横に振って、そして言う。


「最初はね、そう思ったの。でも、段々とね、あなたはあたしと違うんだって思うようになった。……境遇が、違いすぎる。それを知ってあなたを憐れんだわけじゃない。でも、あたしは思った。あたしはあなたに近づいてもいいのかなって。悩んだ。他人のことで悩んだのは、多分初めてだった。境遇がさ、似てなくても――それでもあたしはあなたのことをもっと知りたいんだって。いつからか、あたし、そう思うようになってたんだよ」


 鮫島さんが、口を開いた。微かにその唇は震えていた。

 何かを言おうとしているのか、それともそれは無意識のものなのか、わからないけれど。あたしは結局わからないままで、その答えを知る前に言葉を繋ぐ。彼女の瞳に映るあたしは、もう笑ってなんかいない。


「ねえ、鮫島さん。あなたに会ってからあたしの世界は変わった。人のことで悩むようになったし、人の気持ちを解りたいって、そう考えるようになった。世界はつまらないって、そう思っていたけれど。いつの間にかあたしは、そういうことを考えないようになってたんだよ。あなたに会ったから。あなたのおかげで」


 小さく喉が鳴る。それはあたしじゃなくて、鮫島さんが発したものだった。言葉か、息か、或いは両方がそこで滞った音。

 そしてもうひとつ、声。声が降ってきた。多分、ここからさほど離れていない場所。そこにあたしたち以外の誰かがいて。ううん、誰かだなんて。そんなのは声を聞けばすぐにわかったのだけど。だってさあ、『なぁーご』だなんて、そんな声で鳴くのはあの子以外にいないでしょう?

 声がした方に顔を向けたら、ああ、やっぱりあの子の姿があった。

 屋上の給水塔だ。そこからオレンジ色のもふもふが――ナゴがあたしたちを見下ろしている。


「おまえ、そんなところにいたの?」


 声をかけると、ナゴはもう一度低く鳴いてから何かをくわえ、それからひょんとジャンプした。人間だったら怖気づく高さだろうけど、さすがは猫。ううん、そこは猫じゃなくてナゴって言った方がいいかな。給水塔からジャンプして危なげなくコンクリートの上に着地、次いであたしたちのもとへ悠々と歩み寄ってきたかと思うと、


「いった!」


 ナゴお得意の猫パンチがあたしの腕に炸裂して。


 ――いや、なんで?


 給水塔の上からずっと眺めていたのだろうか。あたしと鮫島さんのやり取りを。そうだとして、じゃあ今まで静観していたのに突如ナゴが割り込んできたのには、そうする理由があったのかな。あと、なんであたしだけ猫パンチの刑に処されちゃったわけ?

 パンチされた部分をさすりつつ思考を巡らせようとして、だけどそれを遮ったのは、鮫島さんの声だった。


「ナゴ、なにをくわえているの?」

「なにを、って――」


 はたと、そこで口を噤んだ。

 それからナゴの口許に視線を注ぐ。

 そうしたら、ああ、と。あたしの口から洩れたのは声で。

 そっか、と一人納得する。突然ナゴが割り込んできて、あたしに猫パンチをお見舞いしてきた理由。


「うん。そっか。そりゃそうだよね。怒るよね、ナゴだって」

「……怒る?」

「そう。だってさ、どう考えたってあたしが悪かったんだもん、さっきのは。……だからごめん、ナゴ」


 素直に謝罪の言葉を口にしたら、今回はそれで気が済んだのか、もう気にしていないとでも言うようにナゴが尻尾をゆらゆらと動かした。


「ふふ。ナゴってば優しいんだから」

「待って。ねえ、今のはどういう意味? 怒るって、ナゴは何に怒っていたの?」


 あたしとナゴの間で問題が解決しても、鮫島さんの中に生まれた疑問は何ひとつ解決していない。だからこんなふうに問うてくるのは当たり前で、あたしはナゴの喉元に指をやり、かりかりと掻いてやりながら言葉を並べるのだ。


「覚えてるかな、鮫島さん。確か、クリスマス・イブの日だったと思うけど。その日にあたしが話したこと。……ナゴがあたしに、チョコレートを持ってきたって話」

「それは、……ええ。覚えているけれど」

「よかった。じゃあさ、ほら。ナゴが今くわえているの、よぉーく見て。ねえ、あれってなんだと思う?」


 あたしの問いかけに眉根を寄せつつも、鮫島さんがゆっくりと身を起こす。

 それからそろりそろりとナゴの口許を覗き込み、


「ねえ。もしかして――」


 ぽつりと彼女が零した言葉の続きを引き継ぐのは、もちろんあたし。


「そう、もしかしなくても。あれ、チョコレートなの。前にさ、ナゴがあたしにくれたのと同じもの。……あっは、ビックリでしょ? でもね、鮫島さん。ビックリなのはそれだけじゃないんだよ。ねえ、あれって元々は誰のチョコレートだったと思う?」


 ――なんて、聞くのは野暮かな。


 段々と愉快になってきた。だから喉をくっくっと鳴らし、自分から尋ねたにもかかわらず、鮫島さんの答えも待たないであたしは言葉を続ける。


「ごめんごめん。あの子と一緒にいる時間が長いんだもん、鮫島さんならすぐにわかっちゃったよね。あのチョコが、元々は古武さんのものだったって」

「……朔弥の、ですって?」

「あれ? なあに、知らなかった?」


 いつも古武さんと一緒にいる、鮫島さんが。

 それを知るなりあたしはますます愉快になる。愉快になったら言葉に熱がこもり、そうなるともう、饒舌になってしまって。弾むような声で、矢継ぎ早に紡いでいく。


「何度かあのチョコ、ナゴに持って行かれたんだって、古武さんが言ってたんだよ。あたしもさっき知ったんだけどさ。……それで、ナゴは古武さんからもらったチョコをあたしに渡していたわけで。あたしはそのチョコをもらってさ、ほら、甘いものとか嫌いじゃん? あたし。だからナゴに文句を言おうと思って、あの日、そう。屋上に行って。結局ナゴはそこにいなくて、いたのは鮫島さんだけだったってオチなんだけど――」

「違うわ」

「うん?」

「違うのよ」


 ――違う?


「違うって、何が違うの?」


 すると、あたしの言葉を遮ってきた鮫島さんがやおらジャージのポケットに手を突っ込んだ――かと思えば、ごそごそと何かを探り始めて。

 なんだろう、と口を開いたところで、


「……ウッソ」


 開いたあたしの口から、思わずそんな言葉が飛び出していた。

 なぜって、ねえ。鮫島さんが自分のポケットから引っ張り出してきたものが、あまりにもナゴがくわえているものと似ているからだ。ううん、似ているんじゃないね。おんなじだ。おんなじ形をしていて、おんなじ色をしているの。

 それが意味するのは、つまるところ。


「私のチョコレートよ」


 とても、静かな声だった。


「大体いつも持っていて、時々朔弥にこれを渡すの」


 告げられた言葉を、あたしの聴覚は確かに捉えたはずなのに。脳がそれを理解しない。いや、理解だってしているけれど、身体が硬直してしまって、何を言うこともできないのだ。

 だけど。喉元をかりかりとしてやることもできなくなったあたしをまるで催促するかのように、ざらざらの舌でナゴが指を舐めてきて。その拍子に、ぽとりとグリーン色のそれが落ちる。冷たいコンクリートの上。そうしたら、それが合図だったみたいに硬直していた身体に自由が戻ってきた。

 瞬間、


「っふ、……くく……あは、……あっはは!」


 お腹を抱えて、それで、弾かれたように笑ってしまう、あたし。

 だって、だってさあ、


「ふふ、……ほんっとーに! 面白いよ、面白いんだ! ああ、もう。つまらないつまらないと思ってたのに、こんなにも近くに面白いことが落ちていて、あたしは全然気づかなくって! 遠いところばっかり眺めてさ、ホンット、バカなんだよ。……ねえ。あたしを変えてくれたのは、鮫島さんだけじゃなかった。こうやってチョコレートをプレゼントしてくれてた、ナゴのおかげでもあったんだ。遠いところばかり見てたあたしを見兼ねてさ、近いところにも目を向けろって、ナゴはずっとそう言いたかったのかもしれないね」


 それなのにあたしはさっき、あたしの世界が変わったのは鮫島さんのおかげだって言った。そこにナゴの名前が出てこなかったから、どうしておれの名前が出てこないんだ、って。ナゴは怒ったのだろう。


「ねえ、目崎さん」


 たくさん笑ったせいで、目尻に涙が溜まっていた。それを指で拭ったら、直後、鮫島さんがあたしの名前を呼んできて。

 あたしが返事をする前に、鮫島さんは言葉を続ける。


「あなたは私とは違うのだと、最初から私はそう思っていたわ」

「どうして」


 問うたあたしに、鮫島さんはあたしの目を見ることもなく、そっと笑った。

 それが苦しそうな笑顔に見えたのは、きっと、気のせいなんかじゃなくて。

 そんな笑顔を浮かべたまま、鮫島さんは言葉を吐き出す。そう、多分それは、吐き出すという言葉が正解だったのだと思う。


「だって、ねえ。あなたはいつだって行動する。あの日、ナゴがチョコレートを持ってきた、だからあなたはナゴに不平を言いに行っただけなのかもしれないけれど。あなたはそうして行動するの。……いつだったか、私の家に行ってもいいかって、教室に乗り込んでそう言ってきたこともあったわね。きっとあなたは心のどこかで考えていたのよ。世界はつまらなくなんてないんだ、って。だって私なら行動しないわ。気になることがあったとしてもただその場に立ち止まって、蹲って、そして終わり。そう、諦めている。あなたが言ったように。何もかもから一線を引いて、壁をつくって。

 ねえ、目崎さん。私にも知りたいこと、たくさんあるわ。触れてみたいものだって本当はある。けれどね、怖い。怖いの。そうして知らなかったことを知って、でも知ったものを失ってしまったら? そのときを考えると怖くてたまらない、それならいっそ知らない方がいいんじゃないか。だから――」


 ああ、そうか。あたしは心のどこかで世界はつまらなくなんてないんじゃないかって、そう考えていたんだね。

 鮫島さんの言葉で今更のように気づいて、気づかせてくれた鮫島さんの、嘘偽りのない本当の気持ちを知って。それでもまだ苦いものを吐き出すように言葉を紡ごうとする鮫島さんを、もう、気がつけばあたしは抱き寄せていた。


「ねえ、鮫島さん。じゃあさ、あたしが傍にいるよ。傍にいる、それで鮫島さんの手をつかんで引っ張っていく。知りたいこと、たくさんあるんでしょう? じゃあ、一緒に知っていこう。触れたいものがたくさんあるなら、あたしと一緒に触れようよ。失ってしまうかもしれない? でも、あたしは必ず鮫島さんの傍にいる。約束する。いなくなんてならないよ。きっとほら、古武さんだって。だから、ね。なんにも怖くなんてないじゃんか」


 鮫島さんの身体は、冬の空気のせいだろうか。氷のように冷たかった。

 その冷えた身体を抱く腕に、ありったけの力を込める。

 放つ言葉に込めるのは、力じゃなくて熱だった。ありったけの熱を込めて。

 そうしたら、そっと、あたしの背中に触れるもの。それは彼女の両腕で。

 躊躇いを見せるように、最初は服をちょっとだけ、きゅっとつかんだだけだった。

 けれど段々、強く、強く。あたしにしがみつくようにして。

 たとえるなら、そう。寂しくてたまらないのを我慢していた、幼くも強がりな子供のように。


「ねえ、大丈夫だよ。大丈夫だから、ここにいなよ。あたしも古武さんもさ、鮫島さんの家族では決してないけれど。でも、とても大切。すごくすごく、鮫島さんのことが大切なんだ。その気持ちはさ、鮫島さんのお母さんよりも、絶対絶対めちゃくちゃ強いよ」


 小さな、小さな、声を聞いた。

 あたしの肩が、温かな雫でじんわりと濡れていく。

 世界を諦めてしまったような顔をしていたあの子はもう、どこにもいなくて。

 今、あたしの腕の中にいるのは。決して強くなんてない、普通の、高校生の女の子だった。

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