人魚を見たというおじいちゃんの話はここね?
私がその正体を突き止めてあげるわ。この堕天使の邪眼でね、ギラン✴
【1回目を読んだ感想】
これはさあ、単におじいちゃんの、おのろけ話なんじゃないの? その陽子ちゃんが人魚のように美しかったという。
【念押しで読んでみた】
でもこれ、ちょっぴりホラーテイストあるわね。べ、べべべ、別に怖くなんかないんだからね!
>陽子はそう言い放つと、いったん全身を海に沈め、それから、だいぶ進んだ場所から手だけを突き出して、軽く左右にバイバイと振った。それを眺めているうちに、祖父は波音さえ聞こえなくなって……そして、ハッとしたときには、陽子はおらず、陽も落ちていた。
雲間に月が浮かんでいる。ひんやりとした風が吹いたのか?
思わず、祖父は両腕をさすっていた。
上記の記述なんて、幽霊でも出そうな雰囲気じゃない?
【人間でない可能性、急浮上!】
>彼女は、夏の日差しを幾日も浴びているはずなのに、肌は白いまま色づくことを知らぬようで
>「ここは通り道、別世界へ続く場所なんだから」
他にも、この陽子ちゃんって、息が続き過ぎない? なんか人間じゃないっぽい?
それに最後。陽子ちゃんはどこに消えちゃったの?
ま、まさか、本当に別世界へ行っちゃったとか?
いえ、別に怖い話じゃないんだけれどね? 美しい描写も溢れているわ。私が好きなのはここ!
>いたずらに跳ね上げる水滴のひとつひとつが、太陽を反射してきらめいた。
まるで小さなダイヤモンドが降り注ぐような中、楽しげに泳ぐ姿は、とても直視できやしないほど美しい。
高2男子のアオハル目線ね💎 時代背景は昭和30年代前後だと思うんだけれど。
結局南極、人魚の存在は確認できなかったわ。本当に人魚だったのかどうか。次はあなたが検証してみて?
なお本作ラストには、もうひとつの謎が提示されるわ。覚悟しておいた方が良いわね。
竹神チエ先生、あなたは著名な幻術使い《イリュージョニスト》ねっ!
今回は無理だったけれど、次こそは絶対に、その正体を暴いてやるんだから〜っ!