言問い

安良巻祐介

 

 青袴を履いて、真っ白い忌み道を静かにやって来る者は、元は人であったのに年月の経過で鬼となってしまった。

 誰も彼を救わなかったから、彼は自分で自分を救おうとして、大昔に決められた装いをして、忌まわしい道を一歩、一歩、どこまでも歩いてくる。

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言問い 安良巻祐介 @aramaki88

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