夜に想う
ねこにまたたび
第1話 星雨の夜
雨が降る
かすかな匂い
しずくが
はね返っては消えていく
闇に手を伸ばす
触れられたと思ったら
瞬く間に離れていく
逃げていく
月が出る
凍った空の下
ひとりで冷たく輝いている
さみしくないのですか
星が降る
瞬いている
はるかかなたのどこかから
光だけが届いている
かみさま
もし見ていてくださるのなら
私の祈りを聴いてください
届かないことはわかっています
届かないものを追い求めて
私はどこまで行くのですか
どこまで行けばいいのですか
どこまで行くことができるのですか
目を閉じれば
消えてしまえるのですか
私の全ては
なかったことになりますか
私の罪も苦しみも
哀しみも
なかったことになるのでしょうか
夜に想う ねこにまたたび @16cat
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