主人公は鹿。それも喋ったり媚びたりしない、本能に従う野生の鹿。戦う理由は大義でも正義でもなく、空腹や闘争心。しかし緊迫した戦い、ストレートな感情の動き、他の動物達との利害関係などの丁寧な描写でグイグイ読めてしまいます。出オチではない、最後まで濃厚な、王道の英雄譚です。もっと読まれるべき
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