青きリフレーン

PREラッシュ(活動休止中)

秘密

大阪夏の陣で豊臣家が莫大な資金を地下室に遺したと言われている。

黄金100万枚相当、もしくはそれ以上あった可能性があるのだ‥。

 大坂冬の陣の開戦を前に、秀頼は大坂界隈から米を「爆買い」し、価格の高騰にも動じることなく、城内に20万石の兵糧を蓄えた。ちなみに、これは大坂城に集まった10万人の将兵がおよそ400日間、つまり1年以上も籠城することが可能となる量である。

牢人たちへの給与に、戦時の蓄えとして金蔵に保管されていた「千枚分銅金」を持ち出しました。これは、1個で黄金1000枚分、重さ約165kgの巨大金塊で、これを急遽、大坂城本丸で板ガム大の「竹流金」という棒状の金貨へと大量改鋳して配ったという記録がある‥。

 一説には、溶かされた分銅金の数は1000個にのぼるとされ、これが事実であれば、開戦時の大坂城にはおよそ100万枚相当、またはそれ以上の黄金が存在したと考えられるのだ。

うちのホラ吹きなじいちゃんの事だ。

うちの地下室には豊臣家の財宝があるんじゃよ!とか言ってた。

僕は戦国武将や歴代総理や日本神話に詳しい同級生の湖中君に聞いてみた。

「後藤基次こと後藤又兵衛はもとは黒田家の武将だったんだ。それが大坂の陣で活躍したんだぜー」

「海部俊樹とか東条英機とかほぼ歴代総理は覚えたぜ。お前、田中角栄とか知ってる?」

「第12代景行天皇皇子で、第14代仲哀天皇の父にあたる。熊襲征討・東国征討を行ったとされる日本古代史上の伝説的英雄であるのはヤマトタケルなんだぜー」

「アマテラスとスサノオの誓約って知ってるか?スサノオは、姉のアマテラスに会ってから根の国へ行こうと思い、アマテラスが治める高天原へ昇る。すると山川が響動し国土が皆震動したので、アマテラスはスサノオが高天原を奪いに来たと思い、武具を携えて彼を迎えた‥」

湖中君は本当に雑学王なのだ。

大阪夏の陣だか太平洋戦争だかで焼失したという財宝には興味があった。

じいちゃんは僕に何も教えてくれなかった。

財宝は結局見つからなかった。







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