いや、この話は本当にすごいですよ。こんなに長編でヤヤコシイ設定なのに矛盾が一切ない「奇跡」の物語なんです。
フルダイブ型のゲームに閉じ込められて、デスゲームを強いられるというテンプレだと思って読み始めたんですが、それだけで終わらないのがこの物語の凄いところ。
ゲームの中での出来事どころか、現実の世界でも出来事が進行し、世界が入り乱れるどころか、現在と過去という時間軸まで入り乱れる癖に「整合」がとれているという「奇跡」がこの作品の凄さです。
私は150話近くまでしか読んでいませんが、いや、ふつう「長編」でここまでくると「物語」に矛盾がでそうなものなんですが、この物語「矛盾」が「一切」ないんですよ。ここまでやるには「プロット」を緻密に作る必要があるし、「構想力」も並大抵以上のものが必要となるんですが、それを成立させているんですよね。こんなの天才にしかできない芸当なんですよ。ほんと「これは」奇跡の一作です。
特に「3章」からが面白くなるのですが、そこまで読める人少ないだろうな、もったいないなぁと心から思う一作です。200話を超える長編ですが、面白さの神髄は96話を超えたあたりからです。これは「時間」をとってでも「是非」読んで欲しい一作です!
自主企画『読めるところまで読んでレビューします!』にご参加ありがとうございます!
剣と魔法の世界・アヴァロン、銃の世界、タイタン。それぞれのゲームのプレイヤーたちが、ゲームの世界に閉じ込められ、デスゲームを強いられるというストーリーですね!
お恥ずかしながらあまりゲームを題材にした作品を読んだことがなく、「VRMMO?」とはじめて目にする言葉もありましたが、VRというからには、実際にゲームの中へ入り込んでいるような感覚になれるということなのでしょうか。見慣れない世界観なので新鮮です。
アヴァロンのようなファンタジーゲームだと、自分に合った職業を探すのにわくわくしますよね。私はあんまり前線で闘うタイプじゃないので、回復役とかで後方支援かなぁ。
なんて思いながら読みすすめて行くと、突然ゲームの世界に閉じ込められてしまうプレイヤーたち。あわわ……なってこった!
ロザリーが何者なのか、何の目的で異なるゲームのプレイヤーたちを闘わせようとしているのか、ドキドキハラハラなミステリー要素もあり。
そしてゲームのエンディングには何が待ち受けているのか──読めない展開に続きが待ち遠しくなる作品です!
フルダイブ型VRMMORPGとデスゲームはよくあるテンプレです。
しかし、これはそんなありきたりな作品ではありません。
「アヴァロン」と「タイタン」
2作品のプレイヤーが閉じ込められ、さらに脱出するためにはプレイヤー同士(ライバル作品の)が戦わされるという展開。
主人公はアヴァロン
ヒロインはタイタン
まさにロミオとジュリエット
そして、もう一つ驚きなのが現実編。
ゲーム編の裏話と思いきや、実は時間が違う!
その現実編では謎の事件が発生!
AIが人間の体を奪う!
なんか話が違くない?
でもこれがきちんとゲーム編のストーリーと繋がるのですから驚きです。
最後にこの現実編では、とある少女が登場するのですが、この少女の正体がびっくりです
二つのゲーム世界が交差するログアウト不可のデスゲーム。
アイリス社の2大看板VRMMORPGである「アヴァロン」と「タイタン」。この二つのゲームのそれぞれの視点で物語は進行していく。謎の女性ロザリーにより、二つのゲームプレイヤーはゲームの中に閉じ込められ、互いに争うこととなる。一方その頃、現実世界でも各国の思惑により水面下で駆け引きが行われていく。現実世界とゲーム世界、それぞれの事件が今後どのように関わり解決されるのか、あなたの目でお確かめください。
ログアウト不可のデスゲームの話ですが、別のゲームと関わらせるのは新鮮だと思います。ゲーム系の話が好きな方はお読みください。