不思議さと一括りにできない味わい

komasen333氏は創作歴が長いとのことで、新しい作品ほどより磨きがかかっているような印象を受ける。

そう感じていたが、この作品は2012/5/22とあった。
つまり、約七年前に書かれた作品ということになる。

……こうやって書きながらも具体的な評価点が表現しにくい(笑)
誤解されるかもしれないが、それはいい意味でのこと。

万人受けしようと思えば、既存の作品をそれっぽくなぞるだけでそれなりの物ができる。
ネットで無限に創作物が出回る現代でそれはいとも容易いことだと思う。

しかし、この作品には書き手の背景、主張が見えるような見えないような不思議な感覚がある。
この不思議さが作品の良さといっていいと思う。
少なくとも、私は何度か読み返したし、伝えたいことが何なのか考える面白さがあった。

時に荒削りに感じる作品もあるが、今後の彼の成長に期待して☆二つをつける。