ある星には、国家を持たず、龍と言葉を通わせる、独特の文化を持った海の民がいた。そこに主人公の女性言語学者が訪れていた。海の民の青年は、主人公を伴って海に漕ぎ出した。しかし、「海の民」には不名誉なことに、遭難してしまう。
そこで青年が歌いだしたのが、「愁いを知らぬ鳥の歌」だった。この歌によって呼び寄せられた鳥を捕まえ、食料とするためだった。主人公は網を持って、仕掛けるタイミングを計っていた。ところが、その鳥を横取りするために、白い龍が現れ、青年と龍の「喧嘩」が勃発。
青年は龍にある取引を持ち掛けるのだが……。
龍と共に生きる人々の姿を、外来者である言語学者の視点から描く物語。
是非、御一読下さい。