1箱756円する焼き菓子の詰め合わせ
2019年10月13日 日曜日
その日は、オフ会のはずだった。
観艦式で来るからと、関西から来る限界百合作家と、くそリア充SF作家の2人、僕も入れて3人で横浜で集まるはずだった。
12日は台風でも、13日なら大丈夫だろう。
観艦式もいけなくなったからといって、オフ会まで潰されることはない。
台風なんて、過ぎ去れば静かなものだ。
そう思っていた。
台風19号。
やつは、奴は居座りやがる。
13日の交通網もどうなることかわかったことではない。少なくとも、午前中は絶望的だろう。
なぜだ。
奴は観艦式 食の自由 そして、楽しみにしていたオフ会までも奪うのか。
二人のために買った、1箱756円する焼き菓子の詰め合わせ。
これはどうすればいいのだ。
ふざけるな。
台風。
お前、絶対に許さない。
限りなく酷い死に方で熱帯低気圧に変わればいいのに。
まじでこのお菓子どうすればいいんだ。
めちゃくちゃ美味しいんだぞこのお菓子。
でも長持ちするものじゃないんだぞ。
台風 貴様はこの1週間で、たった1週間であらゆるものを奪いやがった。
観艦式も オフ会も 金も 時間も
憎悪嫌悪 あらゆる負の感情をお前にぶつけてやる。
絶対に 絶対に 絶対に 許さない
この食べ物と金の恨み どう晴らしてくれようか。
台風19号に対する個人的な恨み 竜田川高架線 @koukasen
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます