第1話 蝿声邪神

 人影のない、ぽつんと古いほこらが置かれている閑散とした地に私は居る。

 かつて開闢の兆しとされた、あまさぎりと讃えられた神域、自然あふれる鎮守の森といえば、もっともらしいが、ようは何もない辺鄙な田舎だ。神として祀られる自分がすることも特にない。


 そんなことで、日がな一日、鳥のさえずりやうごめく生き物達に囲まれる生活を満喫していた私だったのだが、降ってわいた様に、厄介事が転がり込んできた。




 










 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

やおよろず 瓦偶人 @gaguujinn

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ