短編【2】

@kutusitaneko

第1話  002【ダイス】

短髪の黒人 とてもマッチョ 暇さえあれば身体を鍛えている。


 3人の子供がいるシングルマザーのリールの家庭に行くことになった。最初はダイスの背の高さと体の大きさにビックリして、怯えて近付けなかった家族だったが、一緒に毎日を過ごすうちにダイスも優しさとユーモアで打ち解け始めた。

 しかし、リールはまだ戸惑っていた。昔とても好きだった人によくにているからだ。

 笑顔を見ると、思い出とともに恥ずかしさで上手く話が出来ないリール。

 それをダイスは怖がられていると思っていた。子供たちとは完全に打ち解けそばから見れば本当の家族のようだった。

 その一方でリールとは少し距離があるのだがいつまでたってもそれは埋められなかった。

 子供たちも大きくなり、一人、また一人家を出ていった。

 ダイスはいつまでも変わらないリールに話を聞いた。リールは理由を打ち明けた。

 昔とても好きだったひとに似ていること。

 子供たちにとって掛け替えのない父親のようになってくれたこと。

 今は自分にとっても掛け替えのない人になってるってこと。

 でも、好きだったひとに似ていることを言うと、その人の代わりに思っていると思われそうで言えなかったこと。


 今はダイス自身を愛していると。


初めてのキス。そのまま寝室に行き、初めて一緒のベッドに入る。もう一度キス。そのままダイスは優しくリールの頭を撫で、首筋を撫で、胸に手をあてた。リールは拒まなかった。今までの分を取り戻すかのように二人は求めあった。

 ダイスはリールの乳首を優しく触る。かと思えば少しつまんでみたり、リールは甘い声を出し続けていた。もう二度とこんなことは出来ないと思っていたから。

 その内、ダイスの手が足を優しく撫で上げていた。わざと焦らすように。

 リールはもう我慢出来なかった。早く入れて欲しかった。

「入れて。。。」

 小さな声でリールがお願いする。

 ダイスは指を入れて優しく、そして強く動かした。リールはそれだけでイってしまった。

 その後にゆっくりとダイス自身を入れた。リールはそれだけでまたイってしまった。嬉しいのと感じすぎているので泣いてしまった。ダイスは抱きしめながら「愛している」と言った。そのまま二人は朝まで求めあった。

  

 リールは脳だけを残して全身を機械の体にした。ダイスといつまでも愛し合いたいから、それと自分だけが年齢を重ねて年老いていくことに、耐えられないから。


 子供がたちも、それぞれの家庭を持ち、たまに自分よりも見た目が若い祖父母の元に、孫を連れて遊びに来ている。

 

 

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